比嘉愛未、初の女剣士役で北大路欣也と初共演『剣客商売 手裏剣お秀』

公開:

比嘉愛未が、12月21日(金)に放送される北大路欣也主演の年末時代劇スペシャル『剣客商売 手裏剣お秀』(フジテレビ系、21:00~)にて初の女剣士・杉原秀(すぎはら・ひで)役に挑戦することがわかった。なお、北大路とは初共演となる。

江戸時代屈指の剣の達人であり、剣を世渡りの手段(商売)としながら、軽妙洒脱(しゃだつ)に生きる秋山小兵衛(あきやま・こへえ)の人生と事件を描いた、池波正太郎の代表作「剣客商売」。本作は、2012年に北大路主演で単発ドラマとして復活し、好評を博してきた人気時代劇の第5弾となる。

今回比嘉が演じる秀という役は、一刀流の道場を開く杉原左内(すぎはら・さない)の娘であり、根岸流の手裏剣の達人という人物像で、過去の『剣客商売』(主演:藤田まこと/2001年6月5日)で、遊井亮子も演じている。これまで、比嘉は大河ドラマ『天地人』(NHK・2009年)や、『濃姫II〜戦国の女たち』(テレビ朝日系・2013年)、『石川五右衛門』(テレビ東京・2016年10月期)など、さまざまな時代劇に出演してきたが、全て正室などの“姫役”ばかりで、今回初めて“剣士役”ということで、袴姿での所作も初披露となる。

秀は、父親を亡くして以降、道場を引き継ぎ地元の町人や農夫に剣術を教える師範として慕われていた。しかし、ある日道場に乗り込んできた旗本の子息たちを返り討ちにしたことから、いわれのない復讐の対象とされてしまい……。さらに、別の浪人たちからも命を狙われることに。危険な状況にある秀を守るため、北大路演じる小兵衛が彼女の元を訪れ、そこから2人の間で交流が生まれていく。女ひとりで道場を守る重責に強がっていた秀が、小兵衛との出会いで少しずつ素直になり解放されていく様は、『剣客商売』という時代劇でありながらも、人間味あるストーリーを感じさせる見どころのひとつとなっている。ドラマ後半、複数の男に取り囲まれても女ひとりで戦う比嘉の剣さばき、そして苦戦しながらも何度も練習を繰り返して本番に臨んだという手裏剣さばきに注目が集まる。

放送を前に、比嘉からコメントが到着。以下に紹介する。

<比嘉愛未コメント>
――今回、『剣客商売』に出演することについて?

昔から続く作品に呼んでいただいて、さらに題名にもなっている“秀”という役をいただけて、素直にうれしかったです。もちろん、プレッシャーや重圧はありましたが、これは本気で挑まないといけないと覚悟し参加しました。これまで、いくつかの時代劇をやらせていただきましたが、どちらかというと姫役が多く、このようにはかまを着ての所作は初めてだったので、主演の北大路さんをはじめ、監督やみなさんが教えて下さり、私自身まだ短い役者人生ですけど、初めてのことがたくさんあって楽しかったです。30代を越えても、このような初めてのドキドキワクワク感を味わえることはあまりないと思うので、今回この作品に出会えたご縁だと感謝しています。

――“初の剣士役”の練習は?

杉原秀は、手裏剣を得意とする女剣士ということで、ホテルでは実際に使う手裏剣をお借りして、とにかく練習していました。1人で集中している時はうまくいくんですが、撮影の環境となると緊張や、“かっこよく投げないと”と構えてしまって、難しかったです。何度も撮り直しをして、悔しい思いもしましたが、手裏剣は人生で持つこともないので、楽しんでできたと思います。あとは殺陣も、できる限りスタントの方ではなく自分でやれるところはやりたいと張り切っていたら、今までになったことがないところが筋肉痛になってしまって、いまは階段を上るだけでも痛いです……(笑)

――役柄について?

強さも持っているんですけど、父に対する思いや、父の無念を抱え、1人で道場を守らないといけないという重圧感のなかにいる秀。それが、小兵衛の前だと素直に話してしまうという、そういう空気は北大路さん演じる小兵衛だからこそだと思いました。そうやって、いい意味で自由に、そして重圧から解放されていく役だと思います。感情の起伏があって、演じていてとても楽しかったですし、秀を愛してもらえたらいいなと思いながら演じていました。

――共演者のみなさんとは?

北大路さんとは、今回初めて共演させていただきましたが、最初から所作についていろんなことを教えてくださったし、他にも別の作品で共演した方もいらっしゃったりと、和気あいあいとした撮影現場で、毎日楽しく参加させていただきました。

――今作の見どころ

今回は、なんと言っても“秀の手裏剣”! そして、心温まる親子の絆も描かれているので、是非そこを注目して見ていただきたいです。さらに、“剣客”といえば、やはり小兵衛のやさしさとかっこよさ! 北大路さんのしびれる演技は、私もとても楽しみです!

PICK UP