佐野史郎、勝地涼と幽霊役で『世にも奇妙な物語』にW主演「嘘のない真面目な方」

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俳優の佐野史郎勝地涼が、11月10日(土)21時から放送される『世にも奇妙な物語’18秋の特別編』(フジテレビ系)で初共演することがわかった。2人はクスッと笑えて心温まる短編ドラマ「幽霊社員」でW主演を務める。

タモリがストーリーテラーとなり、短編ドラマがオムニバス形式になっている人気シリーズが今秋も放送決定。その中の一編「幽霊社員」では、佐野と勝地が演じる2人の“幽霊”の奇妙な友情が描かれる。

存在感がなく、定時になるといつもスーッと帰ってしまう“幽霊社員”の工藤良治(佐野)は、定年まであと4年。余計なことをせずに平穏に過ごそうと心に決めていたが、ある日、会社のトイレで、過労死したはずの若手社員・里山秀平(勝地)に遭遇してしまう。里山の姿が見えるのはなぜか工藤だけ。しかも会話までできてしまう。そんな“本物の幽霊”の里山から、「最後の仕事をどうしてもやり切りたいんです! どうか力を貸してください!」としつこくせがまれた工藤は、里山のやり残した仕事を渋々引き受けることになる。

生きているのに死んでいるような工藤と、死んでいるのに生きているような里山。そんな対照的な2人の“幽霊”がぶつかり合いながらも徐々に絆を深めていくという物語だ。

工藤を演じる佐野は、1990年放送の「超・能・力!」で『世にも奇妙な物語』に初出演。そして本作が記念すべき10作目の出演となる。一方、里山を演じる勝地は、2000年公開の映画『世にも奇妙な物語 映画の特別編』の「携帯忠臣蔵」で初出演を果たし、本作が3作目の出演。

『世にも奇妙な物語』の常連ともいえる佐野との共演に勝地は、「佐野さんのこだわりをもった役作りを間近で見ることができて楽しいです。クスッと笑えるシーンもあるのですがコメディー要素を出しすぎないような微妙な線引きを、佐野さんがリアリティを持って演じてくださっています」とコメント。そんな勝地に対して佐野は、「非常に真面目な方ですよね。正直で、自分の気持ちを大切になさっていて。嘘のないよう、現場で常に葛藤しながらだったかも知れませんけれど、温度もその分高くて」と絶賛。今回の対照的な役柄については、「コンビっていうのはお笑い芸人のボケとツッコミじゃないですけれど、そういう組み合わせのほうがいいと思いますよね」と語っている。

また、『世にも奇妙な物語』に対して特別な思い入れがあるという佐野。番組について「幻想怪奇の世界は、幽玄で捉えどころのない面もあるけれど、ままならない市井の人たちに安らぎを与えてくれるような、そして演じている僕らも救われるようなメッセージが込められていると思います」と分析しており、「見ている人と作り手の魂の合流ができればいいなと思って演じています。自分にとっても10本目の記念すべき作品ですので、他の作品との組み合わせも楽しみにしています」とメッセージを。勝地も本作について、「“死んだからといってそれで終わりじゃないんだ”という、生きている人に勇気を与えるテーマ性に共感しました」と語り、「『幽霊社員』は脚本から面白いので、ぜひ楽しんで見ていただけたらうれしいです」とアピールした。

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