池上彰「“記憶にありません”と言い出したら怪しい」と子どもたちにアドバイス

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9月7日(金)21時から『池上彰スペシャル』(フジテレビ系)が放送。今回は、「池上彰×子供×ニュース 日本とアメリカの大問題 痛快ギモンに大人も納得スペシャル」と題し、子どもたちの素朴な疑問に池上が答えていく。

スタジオには、小学5年生から中学2年生までの子ども、およそ70名が集結。かつてNHKの『週刊こどもニュース』で、お父さん役を務めたこともある池上が、さまざまなニュースをきっかけにして、子どもたちへメッセージを送る。進行は、高島彩宮司愛海アナウンサー、ゲストは、柴田理恵鈴木福田中卓志(アンガールズ)、千秋

池上が「子どもって『王様は裸だ』って言えるんですよね。忖度しないで厳しい質問が出てくるんじゃないかな」と意気込み、収録はスタート。まずは、政治家の国会答弁で何度も聞いたことがある「記憶にございません」というフレーズについて。子どもたちから、「教育に悪い」「日本の偉い人たちなのにかっこ悪い」などの意見が飛び出ると、池上は過去の大臣の答弁を振り返りつつ、この発言の意図を説明。「政治家や官僚が『記憶にありません』と言い出したら、これは怪しいと見た方がいい」と子どもたちにアドバイスする。

さらに、「日本はアメリカのご機嫌取りばかりに見えるのはなぜ?」というストレートな質問には、池上も苦笑い。「安倍総理はトランプ大統領をとても大切にしているように思えるけど、トランプ大統領からみるとそうじゃないような気がする。トランプ大統領が“校長先生”で安倍総理は“担任の先生”みたいに見える」という小学6年の女の子の意見には、池上も「すごいよね、子どもは。ここにいるゲストの大人だってこんなこと怖くて言えないことをズバリ言うもんね」と感心し、あるべき日米の姿について解説する。

その他にも、「そもそもニュースは何のためにあるの?」や、「なぜ大人になったら働かなきゃいけないの?」「なぜアメリカは危険な銃の規制をしないの?」といった子どもならではの疑問に答えていく池上。その中で、自身の“働きがい”や“生きがい”について語る一幕も。

池上は、「ニュースを解説して、みんなに『へ~』とか『わかった!』って言ってもらえるのは、すごくうれしいこと。これが結局今の私の働きがいになるんだと思うんですよね」と打ち明けた。

収録後、池上は、「最初に『子どもって王様は裸だっていえる存在だよね』って言ったけれど、本当にそうでしたよね」と振り返り、「日本とアメリカはやっぱり重要な関係だよと。大事にしなければならないよと言われているけれど、実はそうか、こういうことなんだなと。大人の方がこれを見れば、子どもの素朴な質問に答えることができるんじゃないでしょうか。そういう意味で、大人が普段あまり考えていないことが整理できるんじゃないかなと思います。大人こそ見て欲しいと思いますよね」とアピールした。

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