「ジブリに出てくる家みたい」イタリアのゴーストタウンの“神秘”に釘付け

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8月4日放送の『世界!極タウンに住んでみる』(フジテレビ系、毎週土曜19:57~)は、イタリアにあるゴーストタウンに潜入。そこは、スタジオジブリの作品に出てくるような世界観が広がっており、インターネット上で注目を集めていた。

世の中には「こんなところに住んでいるの!?」と信じられない暮らしをしている人がたくさんいる。そこで、現地を訪ねるだけではなく、この番組では、派遣された“移住人”が実際に住むことで、知られざる魅力を発見し、伝えている。MCは、東野幸治、パネラーはホンジャマカ恵俊彰が務める。

今回の移住人は、芸人の千葉康介。日本から飛行機で12時間。イタリアのナポリ・カポディキーノ国際空港に到着した千葉は、そこからゴーストタウンがあるロシーニョ・ベッキオに向かう。ロシーニョ・ベッキオは、1700年頃に作られ、牛の番をする人たちによってできた村だ。当時は300軒ほど家があったが、地盤の緩さが問題になり、60年前、政府から退去命令が出てしまったそう。崩れる家は取り壊され、現在は安全な家だけ残されているのだとか。

空港から車で2時間半ほど走って到着したが、すでに夜。廃墟に近づくにつれて千葉は「めちゃくちゃ怖ぇ」と怯える。意を決して、さまざまな建物へと入っていく……。それぞれ鍛冶屋や靴屋だった形跡が残っており、ひとつの街であったことがうかがえた。

千葉が散策していると、軒先に座っている男性を発見。千葉は「本当にいた」と驚き「日本のテレビで来たんですけど」と話しかけた。年老いた男性は警戒しつつも、22年間ロシーニョ・ベッキオに「1人で住んでいる」と語る。千葉は、「おじさんの家に住みたい」とお願いするも「俺はポリシーを持って生きている。生活を邪魔されたくない」と一蹴。この日は退いて、翌朝再び交渉することとなった。

翌朝、ロシーニョ・ベッキオの街並みを見た千葉は「すごくきれいな町」と感動。「昼間だと全然見え方が違うな」と歩き回る。そこで再び男性と遭遇。男性はスーツに身を包みパイプをくわえて座っていた。おそるおそる男性に近づき、練習中のハーモニカを披露。男性からは拍手をもらい、距離を縮ませることに成功する。その後、お互い自己紹介。男性はジュゼッペさんと言い、現在は71歳の年金生活。ロシーニョ・ベッキオを所有するかつての住人に許可を得て住んでいるとのこと。

千葉とコミュニケーションをとったジュゼッペさんは、撮影隊を引き連れて街中を紹介して回る。家族で切り盛りしていたという郵便局や前日に訪れた鍛冶屋、さらに1700年代に造られたという家を案内。VTRを観ていた東野らは、街の雰囲気に「ジブリに出てくる家みたい」と感動した様子でコメントをしていた。

また、前日は拒否された彼の自宅も紹介してもらえることに。ジュゼッペさんはネクタイのコレクターでもあり、700本以上を所有していた。彼は「オシャレこそ俺の生きがいさ」と語り、若い頃はお金がなく着る服さえなかったとのこと。大工、運送業、俳優など様々な職業を転々とし、最後にたどり着いたのがロシーニョ・ベッキオだった。この街には親戚の家があり、小さい頃来ていた大好きな村だったのだとか。22年前に廃れた街並みを見て「『逆に俺はオシャレをしてやろう』と思ったよ」と振り返った。

最後にジュゼッペさんは、過去を感じられる場所が好きだと言い「ここにはたくさんの人の魂が宿っている。昔のここでの生活は大変だったけど、笑顔がたくさんあった」と回顧。「俺はここで、それを死ぬまで心に刻むと決めたんだ」と決意を語った。

VTR終了後、恵は「このVTRを宮崎駿さんに持って行こう」と提案。「宮崎さんなら、この話を含めて絶対いい作品にしてもらえる!」とアツく語っていた。また、ネット上でも、神秘的な光景に「今日のゴーストタウン、ジブリっぽくてほんと良かった~」「まじジブリやん」「イタリアのゴースト村、すごい綺麗」「まるで神話」という声があがっていた。

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