6月8日（金）より全国公開される、是枝裕和監督の最新作『万引き家族』。この度、是枝監督の大ヒット作『海街diary』を思わせる、登場人物たちの海水浴シーンの映像が初解禁された。

本作は、東京の下町を舞台にした、万引きで稼いで生活する家族の物語。第71回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門にて最高賞＜パルムドール＞を受賞し、21年ぶりの快挙を成し遂げたたほか、6月2日・3日の2日間限定で先行公開されると、週末2日間で全国325館326スクリーン、動員152,872名、興収193,709,400円の好成績をあげる大ヒットとなった。また、劇場で行った出口調査では満足度90％と非常に高い数字を叩き出しており、「他の人に勧めたい」と答えた人の割合も92％に上るなど、口コミ効果も大いに期待できる結果となっている。

ある夏の日、人生で一度も海に行ったことのない末っ子のゆり（佐々木みゆ）を連れて、海水浴に訪れた家族。ゆりを真ん中にして皆で手を繋ぎはしゃいだり、父の治（リリー・フランキー）の下半身が水に濡れて透け、「水着じゃなくてパンツじゃん！」と騒いでいたりと、楽しげな様子が映し出されている。『海街diary』でも、四姉妹が海辺ではしゃぐシーンが印象的に描かれていたが、本シーンはまるで『海街diary』さながら。その仲睦まじい家族の姿に、思わずみてるこちら側の顔が綻んでしまう和やかなシーンに仕上がっている。

ほぼ順撮りだった本作だが、本シーンはロケハンのつもりで撮ったものだったそうで、既に顔合わせはしていたものの、簡単なプロットを渡されただけで、これが初めての撮影だったとか。しかし、是枝監督にとってこの撮影をしたことで新しい発想が生まれ、本作で描く家族の形が定まっていったという。

なお、映画公開翌日の6月9日（土）には、フジテレビ系「土曜プレミアム」（毎週土曜21:00～）枠にて『海街diary』が、6月16日（土）21時30分からは『そして父になる』が、地上波放送決定。共に、是枝監督が手がけた作品となる。