吉岡里帆主演の新ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』（カンテレ・フジテレビ系　7月17日スタート　毎週火曜21:00～）に、川栄李奈と山田裕貴が出演することが決定した。

本作は、生活保護受給者を支援するケースワーカーを務める公務員・義経えみる（吉岡）が、生活保護受給者のさまざまな“人生”に向き合い、寄り添う中で、戸惑いながらも奮闘する物語。

2人が演じるのは、えみるの同期役。川栄は、持ち味である“おバカキャラ”を封印し、頭脳明晰で優等生タイプのケースワーカー・栗橋千奈という真面目な役どころに挑戦する。公務員役が初となる川栄は「最初マネージャーさんから『面白いドラマなんだけど……川栄、真面目な役なんだよ……』って、なんかバカにされた感じで言われたんで（笑）。逆に『よし！　真面目な役やってやろう！』って思いました」とコメント。栗橋について「知識だけを詰め込んで発言するタイプ。逆にえみるみたいな、純粋で素直に物事に向き合えるタイプが羨ましいなって、実は思っている人なんじゃないかな。そういう子って、実際たくさんいると思うので」と語り、「ドラマを通して自分自身も成長できたら。悩んでいる方やまだ仕事に就いていない方でも、人との繋がり、温かさ、えみるの素直さにすごく共感できると思うので、いろんな方に見ていただきたいですね」とメッセージを寄せる。

そして山田は、真逆の困っている受給者の“心の拠り所”となるケースワーカー・七条竜一役を演じる。“アイドルっぽい”髪型がトレードマークの熱血マザコン公務員だ。役柄について、山田は「今時の若者で、髪型でマザコンらしさを出そうとしていますが、外見がどうであれ、大事なのは内面なので、きちんと表現できれば」と意気込みを。また、原作を読んで、「『生きてくのって大変だな』って思いました。生きているだけでお金ってかかるじゃないですか。病気で働けないとか、家族間でトラウマがあるとか……大変な思いを抱えている人って実際たくさんいるんだろうなと思って。そういう方々と接していく仕事って、ただの義務とか業務とかではなくて、心の拠り所にならないとダメなんだろうなとすごく思います。自分の役柄は、受給者に対して厳しく向き合う部分もあるんですけど、最終的には、生活保護を受けられている方の身になって、気持ちを考えられるケースワーカーになりたいです」と語る。

さらに以前、生活保護を受けている方からお金を取り立てるような役を演じたことがあると言い、「その時の経験もあって、色んなことがわかるというか、考えるようになりましたね。簡単なことではないと思いますが、ドラマを見て、大変な人たちがそれでも前を向いてがんばっているんだなということが伝われば」と語った。さらに「普段、あまり知られていない部分に焦点を当てていく作品だと思うので、こういうドラマに参加できて嬉しく思います。素敵な作品になるんだろうなと、ドラマをする意義がある気がしますね。実際に、ケースワーカーとして働いている方は、『本当に大変だよ……』って思っていると思いますし、僕らが簡単に表現するとは言えないですが、大変さや喜びを描くことによって、少しでもケースワーカーという仕事の良い面が伝われば」と思いを明かす。

なお、えみる達の指導係で、優しい先輩ケースワーカー・半田明伸役には井浦新。えみる達の上司・京極大輝役に田中圭。そして生活保護受給者・阿久沢正男役に遠藤憲一が出演するが、その他にもえみる達の同期役には小園凌央、水上京香。同僚で先輩のケースワーカー役に内場勝則。えみるが通う、定食屋の店主役に徳永えりなどが決まっている。