高畑充希、草刈正雄を相手に「思い切ってタメ口で演じます!」初共演のSPドラマが放送

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6月18日(月)に放送が決定したスペシャルドラマ『68歳の新入社員』(カンテレ・フジテレビ系、21:00~22:48)で、主演を務める高畑充希さんと草刈正雄さんの2人にインタビュー。本作は老舗の和菓子会社を舞台に、アラサーの女性社員とその部下になった68歳の男性新入社員が、さまざまな世代間のギャップやハードルを乗り越えながら最強のパートナーになっていく物語。

アラサーOLの工藤繭子(高畑)は、前職の文房具メーカーで大ヒット商品を生み出したことで、和菓子会社「羊堂本舗」の若社長にヘッドハンティングされる。「羊堂本舗」の新規事業の担当者に抜擢され、日々、プレッシャーにさいなまれる繭子のもとに、68歳の新入社員・仁井本和夫(草刈)が部下としてやってくる。もともと同社を定年退職し、リタイヤ生活に飽き飽きしていた仁井本は、若社長の声かけで再び入社することになったのだった。やる気満々の仁井本を最初は邪魔者扱いしていた繭子だったが……。

クランアップ直前の2人に、ドラマの見どころやそれぞれの役について、たっぷりと語ってもらいました。

――まずは最初にそれぞれの役を演じてみての感想を教えてください。

高畑:最初、お話をいただいたときに、草刈さんに偉そうに振るまう役だったので、どうしようと思ったんですけど、でもこんな機会なかなかないので、やらせていただくことにしました。ドラマでは草刈さんが敬語で、私がタメ口なんですけど、遠慮してしまうとダメになってしまうから、思い切って演じさせてもらっています。

草刈:年下の女性からのタメ口はくせになりそうですね(笑)。嫌な感じもしないし、もっと叱ってという感じです(笑)。

高畑:(笑)。今回、草刈さんとは初共演で、2人だけで話すシーンもけっこう多いんですけど、楽しすぎてどうしようっていつも感じています。何をしても全部受け止めてくださるし、すごく素敵なんです。繭子が仁井本さんに話を聞いてもらうシーンでは、ドラマを撮っているというよりは、本当に草刈さんのカウンセリングを受けているような気持ちになるというか。ずっとこの時間が続けばいいのになと思うことが何度もありました。

草刈:嬉しいですね。高畑さんはものすごく感受性の高い女優さんで、とっても魅力的な方なんですね。だから僕もお芝居するときは、ドキドキワクワクしながらやらせてもらっています。とても楽しいですよ。

高畑:ありがとうございます。実は、10年程前に草刈さんの娘さんと共演していて、草刈さんのご自宅に遊びに行ったときに、お会いしたことがあったんです。だから、草刈さんは先輩の俳優さんであり“友達のパパ”でもあるという印象があって(笑)今回、共演させていただけたことにもご縁を感じています。

草刈:NHKで『真田丸』をやっていたときに、ちょうど隣のスタジオで朝ドラをやってらして、何度かすれ違ったり、ご挨拶させていただいたりしていたので、僕もすごく楽しみにしていました。

――それぞれ演じた役について、同世代として共感するところを教えてください。

高畑:私の演じた繭子もそうですけど、今は女性がバリバリ働く時代なので、本当はキャパを超えてしまっているのに頑張れてしまう自分に「どうしたらいいんだろう」と悩んでいる方も多いと思うんです。「もう少しできる気がする」と無理をしてしまうから、あとでドッと負担が来て、体を壊してしまったりする。自分もそういうときがあるなと思うし、そこに共感にできる20~30代のキャリアウーマンの方は多いのかなと思います。

草刈:僕は、ついにこんなおじいさんの役をやるような年になったんだなと思いましたね(笑)。でも、今は68歳といっても若い人はいっぱいるでしょうし、セリフにもありましたが、もう一度、社会の中に入って働きたい、楽しみたいという部分は共感する方が大勢いらっしゃるんじゃないでしょうか。

高畑:草刈さんは、どうしても普通にスーツを着るとかっこよくなっちゃうから、仕事を定年退職したくたびれた感じを出すために、メイクさんや衣装さんが苦労していました(笑)。

――お互いの役についてはどう思いましたか?

高畑:仁井本さんは、それが役の魅力なのか、草刈さんの魅力なのかが、ちょっとわからなくなってきちゃっているんですけど、でも、すごくフラットな人で、絶対無理やり人の心をこじ開けたりはせずに、話しているうちに相手がふわっと心を開いてしまう暖かさがあるんです。繭子のような若い女性とも同じ目線で対等に話してくれる人です。

草刈:仁井本自身がもともと人間好きなのかもしれないですけど、繭子は、なんとかしてあげたいと思わせる力がある人物なんだと思います。そういう部分を高畑さんは素直に演じてくださるので、僕の中にもスーッと入ってくる。やりやすいですね。

――役と同じ立場になられたら、どう振る舞いますか?

草刈:どうなんでしょうねぇ。でも僕はけっこう娘に指導されていますから(笑)、あまり年は関係ないのかもしれないですね。年の割には、「はいはい」と 言うことを聞いているタイプだと思います。

高畑:私は繭子みたいにきつくはできないですね。普通に仲良くなりたいと思っちゃうかもしれません。仁井本さんみたいな人だったら、飲み友とかになりたいです(笑)。私も草刈さんもお酒が大好きだし、現場ではいつも「打ち上げしたいですね」って言っています(笑)。

草刈:単発ドラマなので、なかなか難しいでしょうけど、ぜひやりたいですね。

高畑:誰かにこの話が伝われば実現するかもしれません(笑)。

――では、最後にメッセージをお願いします。

草刈:現場は非常に雰囲気がよくて、スタッフも出演者もみんな仲がいい。だから、居心地がいいんですよ。台本もとても素敵で、若い人から、お年寄りまで、全ての方が共感できるドラマになっているんじゃないでしょうか。

高畑:私もすごく充実した気持ちで毎日撮影しています。ぜひ、多くの方に観ていただきたいドラマです。

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