岡村隆史『めちゃイケ』カメラに背中を向け「ヤバイこれ」

公開: 更新:

3月31日に21年半の歴史に終止符が打たれるフジテレビのバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』の最終回に向け、番組スタッフが「記録より記憶に残る」をテーマにベストセレクションを厳選。10日に第10位「岡村隆史 奇跡の復活SP」が放送され、番組を代表する感動エピソードが蘇った。

ベストセレクションの発表は、岡村隆史と山本圭壱(極楽とんぼ)、くっきー(野性爆弾)が担当。岡村が長期療養に入った134日間、番組は、新メンバーオーディションを開催するなど重い空気を払拭するべく模索していた。表舞台から姿を消していた山本は「俺が肉巻きおにぎりをやっていた頃だ。お客さんに“岡村さんが穴から出てきましたよ!”と言われた」と当時を思い起こすと共に「これが10位なの!?」と驚き、VTRへと続いていく。

岡村不在だった2010年当時、チリで起きた鉱山の崩落事故から33人が生還した“奇跡の救出劇”が世界中で話題となっていた。そんな中、番組スタッフは「江頭2:50がモノ申す」というニセ企画を準備。チリで使われた救助カプセル“フェニックス”や大人数の外国人エキストラで事故現場を壮大にパロディしたロケセットを製作した。

集められた『めちゃイケ』メンバーは、救出現場の再現度の高さにテンションアップ。また、矢部浩之をはじめ以前からのメンバーが江頭とのロケということでリラックスする一方、新メンバーは江頭との初対面に心配そうな表情を見せる。それぞれ心境は違うものの、誰もこの場で“岡村隆史”が“生還”することを想像さえもしていなかった。しかし、徐々にフェニックスが地中から顔を覗かせると、そこには江頭とは違う人影が……。メンバーが「誰?」「誰やろ?」と不思議がる中、そこから出てきたのは、久しく番組から離れていた岡村だった。

エキストラに大歓声で迎えられ、両腕を突き上げる岡村。対してメンバーはあまりの衝撃に収録中だということを忘れ言葉を失う。さらに岡村は、メンバーに目もくれず、チリでの生還劇を事細かに再現し、エキストラと「め! ちゃ! めめめ! ちゃちゃちゃ! viva la めちゃイケ!」と大盛り上がり。そんな中、よゐこ有野が放った「ちょっと太ってる?」という言葉で、岡村はメンバーの存在に気付き、それぞれとハグを交わし、耳元で一言ずつ感謝の思いを伝えていく。感動の再会のあとは、新メンバーの敦士、たんぽぽ(川村エミコ、白鳥久美子)、重盛さと美、ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)が、岡村との距離を近づけようとそれぞれアピールし、岡村の大ファンとしてメンバー入りした素人の三中元克は、涙を見せながら岡村の復帰を喜ぶのだった……。

おそらく岡村にとってここまでは台本通りだったのだろう。しかし、突然、エキストラがチリの国旗を模した巨大フラッグを剥がすと、ファンから岡村への応援メッセージでびっしりと埋め尽くされたボードが姿を表す。当時、フジテレビが開催していた夏イベント「お台場合衆国」の「めちゃイケ!アウトレット」で集められた寄せ書きで、それ1枚で学校の黒板サイズ程もある大きなものだったが、毎日差し替えても応援メッセージが途切れることはなく、最終的になんと120枚ものボードが埋め尽くされた。これらが並んだ壮観な光景に岡村のみならず、メンバーも驚きの表情を見せる。

大勢のファンから寄せられた温かいメッセージの数々を確認する岡村は、感極まったのか「ああー、ヤバイ!」と声をあげ、「ちょっといいかな……」とカメラレンズに向かって手のひらを向け、ついには背中を向けてしまう。その様子にメンバーも微笑みながら岡村の復帰を喜ぶ。『めちゃイケ』ならではの「笑いと感動」が合わさった傑作回となった。

感動のVTRを終え、改めて「これが10位!?」と感嘆するくっきー。しかし山本は、このベストセレクションに自身のメイン放送回を入れたいと、以前配信された『めちゃタメ』でも岡村にプレゼンしており、「奇跡だったらさ、山本劇団だって奇跡の劇団ですよ。9位くらいに入れて貰えたら……」と再び懇願。そんな中、岡村は第9位が書かれたフリップを山本に見せつける。第9位は、光浦靖子vs旬のアイドルによるガチ対決「めちゃ日本女子プロレス 総集編」。この模様は、FODやTVerで4月8日まで無料配信されている。

PICK UP