藤木直人『FINAL CUT』人気司会者役を通しメディア被害への持論語る

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亀梨和也主演の連続ドラマ『FINAL CUT』(カンテレ・フジテレビ系、毎週火曜21:00~)第6話が、2月13日に放送。これに先がけ、出演者の藤木直人からコメントが到着した。

本作は、12年前に起きた女児殺害事件で、母・恭子(裕木奈江)を犯人かのように扱い、死に追い込んだテレビ番組関係者に、主人公・中村慶介(亀梨)が「ある目的」のために制裁を加え、事件の真犯人を追う姿を描いた復讐劇だ。

これまで、12年前に恭子を死へと追い込んだテレビ番組『ザ・プレミアワイド』のプロデューサー・井出(杉本哲太)、ディレクターの真崎(水野美紀)と小池(林遣都)、カメラマンの皆川(やついいちろう)に対して、公開されると人生が終わる致命的な映像“ファイナルカット”を突きつけ、ついに司会者・百々瀬(藤木)が、恭子に対する犯人扱いの首謀者だったと突き止めた慶介。第5話では、百々瀬に直接対決を挑み、“ファイナルカット”を突き付けた慶介だったが、百々瀬は機転を利かせ、その映像をフェイクニュースとして番組で扱い、追及から逃れてしまう。さらに、慶介が素性を隠して近づいた小河原雪子(栗山千明)・若葉(橋本環奈)姉妹には、目的が2人の兄・祥太の行方を探るためということが見破られてしまった。

これまで、爽やかなルックスと舌鋒鋭いコメントでお茶の間から愛される司会者・百々瀬を演じるだけでなく、メディアの人間として視聴者の興味をかき立てることへの厳しさをスタッフに爆発させる怪演を見せ、大きな反響を呼んだ藤木。さらに、第5話での慶介と百々瀬の直接対決のシーンでも、怒りと悲しみを湛えた慶介を感情豊かに演じた亀梨に対して、狂気を感じさせながら、慶介の激情を受け止める堂々とした演技で応え、緊迫したシーンを作り上げた。

そんな藤木は、「メディアの影響力というのはすごく大きいわけで、取り扱い方次第で人の人生を変えてしまうこともできます。慶介も『ザ・プレミアワイド』のスタッフも、それぞれに正義があったり、仕事のために頑張ったりしていますが、人一人を追い詰めるというのは、さすがにどこかに歪みや間違いがあるのではないかと思うんです。人の信念や矜持が、イコール正義ではない。難しいテーマですよね」と、メディア被害を扱ったドラマの印象を答えた。

さらに、百々瀬については「お茶の間に人気があるキャスターであり、つまり、ある程度の常識人だと思うんです。ですが、12年前の報道では慶介の母を犯人ではないかとセンセーショナルに報じ、死に追いやり、そして第5話では慶介に“死んでくれて最高の、この上ない幕切れじゃないか”と、まるで“あえて怒らせているのでは”と思わせるような台詞も放っています。その彼の信念やコアの部分に、果たして何があるのか? また、慶介が復讐を完遂したとすれば、慶介にとって本当に満足感を得られる結果となっているのか。そして、その時の慶介の表情を、僕も今から楽しみにしています」と、今後のストーリーへの期待と合わせて語ってくれた。

第6話では、百々瀬を中心とした『ザ・プレミアワイド』チームが慶介に反撃を開始。予告映像では「これがあなたのファイナルカットです」という慶介の決めゼリフを言い放つ場面もあり、ますます百々瀬の動向から目が離せなくなりそうだ。

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