松本幸四郎、知らない場所からの贈り物に涙…被災者との交流秘話を告白

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歌舞伎俳優の松本幸四郎が、8月1日に放送された『トーキングフルーツ』(フジテレビ系、毎週火曜24:25~)にゲスト出演。あるファンとの交流を明かした。

久々に再会したという松本とMCの古舘伊知郎。松本は会うなり「僕の心にいまだに残っている“実況中継ベスト2”っていうのがあるんです。そのひとつは、みのもんたさんの“プロ野球珍プレー・好プレー”。そして、古舘伊知郎さんの“プロレス実況中継”。話術に感動しました。悪いけどこれを越えるものはいまだにない」と絶賛した。

自身の幼少期や奥さんとのエピソードが語られる中、松本は「僕が(2012年に)文化功労者に推された時に、お祝いということで、キラキラした秋刀魚が3尾届いたんです」と、心当たりのない届け主から自宅にプレゼントが送られてきたことを明かす。

松本の妻が丁寧に調べた結果、東日本大震災の被害にあった人々が暮らす仮設住宅から送られたことが判明。松本は「そちらにお電話したら、“私は今度の震災にあった者で、母も病院に入っています。民宿をやっていたんだけども流されて今頑張っています。あなたが文化功労者に選ばれるのを聞いて嬉しかった。あなた一家のファンだから、秋刀魚を贈ります”と言ってくださったんです」と当時のやりとりを振り返った。

松本は「役者というのは、そういった方々のために歌ったり踊ったりして、少しでもお心を労い和らげて癒して差し上げなければいけないのに、その方から秋刀魚のお祝いを頂いて……」と恐縮。電話で話をした夜、早速秋刀魚を食べたそうで「大根おろしを置いて、お箸で身をほぐしていると涙が秋刀魚にこぼれてね。“ああこれが役者の仕事か”と思いました」と感極まったのか涙ぐんで話をしていた。

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