藤井聡太の食事に注目する報道は「自分の土俵でしか語れない」現象だ

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漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの“こじらせ系”クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。7月8日の放送では、今、注目を集める豊田真由子議員と、将棋の藤井聡太四段の話題で盛り上がった。

3週連続で放送してきた「佐世保ドライブ」も、一旦お休み。今回は、7月17日(月・祝)まで開催される「久保ミツロウ展」の会場を借りて、3人によるトークを行うことに。まずは能町の「ちーがーうーだーろーー!!!は、ひっこーし!ひっこーし!さっさとひっこーし!以来の絶叫パンチライン」というツイートを紹介。能町は、秘書への暴言が問題となった豊田真由子議員について、「絶叫で人に印象を与えるパターンって意外とないですからね」と分析し、「このハゲー!!は大きいよね。ヒット作ですよ」と語った。

また、久保は、「カーナビで高速を走ってないのに、高速になっているとき、あるじゃないですか。あれで、カーナビに、違うだろ!っこのハゲー!!って言ってみると、すごい心が痛むの」と、自身の体験を交えて、この話題に言及。さらに、「真相はまだ良くわからないですけどね」と付け足し、能町も「ここばっかりどうしてもね。ポップすぎてね」と、この話題を取り上げずにはいられない理由を説明した。

能町は「あの秘書さん、本当大変だったと思うんですけど」と前置きし、「録音ができた日の夜だけ体験してみたいんですよ」と語った。これにはヒャダインも同意。「テレビマンと同じ喜びだと思うんですよ。撮れた~って」と、秘書の心の動きを予想した。また、能町が豊田議員のミュージカル調の暴言についても触れると、久保は、「撮れ高良すぎじゃない!? 盗聴の」とツッコんだ。

続いては、史上初の29連勝を達成した将棋の藤井聡太四段の話題に。まずはヒャダインが「最近、僕、(藤井四段に)似ているって言われるんです」と顔マネを披露。久保と能町は、「雰囲気だね」「あ、それ似てるね」と笑いながら、感想を述べていた。また、久保は、「藤井四段はすごく才能あると思うんですけど」と前置きしつつ、「ヒャダインさんからいろんな才能を取っ払ったら、こんな顔かなって」と指摘。能町も「確かに、親戚の甥っ子みたいな感じだよね」と同意した。

久保は、今回の藤井四段に関する報道に対し、「いいなと思った」ところがあるという。藤井四段の試合が中継されているときに、あるニュース番組が子ども将棋教室を訪れ、将棋のできる子どもたちに、「今どこがすごいのか」を聞いていたそうで、「頭の良い、将棋のできる子ども目線で、今、藤井四段がどれだけすごいかを言ってくれていて。これって他の将棋をやる子どもや、これからの将棋をやる子どもに対しても、すごくいい報道だなって」と感心していた。

ヒャダインは、今回、将棋の分からない人に向けて、藤井四段の食事に注目が集まってしまったことを、テレビ中継の真似をしながら言及。能町が「どうしてもそうなっちゃうんだよね」と言うと、久保も、「自分の知っている土俵でしか、その人のことを語れないっていうのは、こういうことなんだなって思っちゃうんですけどね」と指摘した。

番組ではこの他に、「佐世保ドライブ」の番外編をお届け。3人が長崎の地元番組へ出演した際のVTRが流され、その裏話などで盛り上がった。

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