市原隼人、櫻井翔と“号泣”撮影「言葉の意味が芯まで入ってきた」

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櫻井翔主演で1月3日(火)21時からフジテレビ系列で放送される新春ドラマスペシャル『君に捧げるエンブレム』の完成披露試写会&舞台あいさつが20日、都内劇場で開催。櫻井をはじめ、長澤まさみ市原隼人安藤政信が登壇し撮影を振り返った。

物語は、Jリーグで活躍し、日本代表にまで登り詰めたプロサッカー選手・鷹匠和也(櫻井)が、結婚を目前に事故に遭い、脊髄を損傷し、一生を車椅子で過ごすことになってしまうことから始まる。和也は挫折に打ちひしがれるが、車椅子バスケと出会ったことで視界が開かれる。車椅子バスケの日本代表選手として世界を目指し再び歩き始めた和也と、妻・仲川未希(長澤)の絆を描いたヒューマン・ラブストーリーが繰り広げられる。

櫻井は「すごく気合いが入っている、思い入れの強い作品」と語り、「スポーツの力はすごい。1か月半の撮影で、連ドラと比べたら短いのですが、とても仲良しになった。チーム感がある」とコメント。長澤も本作への出演を「運命じゃないかと感じた」と語り、「父親がスポーツ選手だったこともあり、自分の両親を見ているかのよう。色々な思いを込めて撮影した」と振り返った。

そして、和也が所属することになる車椅子バスケチーム“Wings”の得点王・向井大隼役を演じた市原は、「普通の生活では見ることのできない経験や景色を見ることができました。20代前半の頃、行き詰まったときに友人に電話して“お前よりメシも食えなくて、住むところもなくて、やりたいこともやれない人がいる。お前の悩みは贅沢な悩みだ。そういう人に失礼だ”と言われたことを思い出しました」とコメント。車椅子バスケ日本代表の不動のエース・神村錬役を演じた安藤は「この役をやりながら、彼が車椅子バスケで日本のトップになるまで、どれだけ努力して困難を乗り越えてきたのだろうと考えて、自分だったらどうしたのだろうと深く向き合いました。自分はフワフワした人間なので、強い神村錬を目標にして、役者だったり、写真だったり、深く向き合って日本一になりたいです」と役から受けた影響の強さを明かした。

また、印象に残っているシーンの話題になると、櫻井は大隼と出会うシーンをあげ「車椅子バスケはぶつかり合うことがたくさんあるんです。それで大隼がぶつかってきて、“こういうの好きだろ?”と言われる。そのときの隼人くんがすごい勢いと表情で、本当にこのままやられちゃうんじゃないかなって(笑) 気合いがぶつかり合うシーンでした」と振り返り、長澤は「公園の池の前で和也が神村に“どうやったらあなたみたいになれるんですか?”って問いかけるシーンに感動しました。男の友情というのか、ライバルというのか、女性の感覚にはないシーンでした」と語った。


さらに市原は、試合後の和也と大隼が「また来年行こう」「先のことなんかわらない」と語り合うシーンを振り返り、「撮影が始まったらその言葉の意味が芯まで入ってきて号泣してしまいました。それでNGになって、それを横で見ていた翔くんも号泣していたんです。色々な思いが重なったシーンになりました」とコメント。これには櫻井も「どのシーンも胸がキューってなる。普通にやっていたら涙が止まらなくなってしまう。我慢して抑えてって言うのを監督と話しながらやっていました」と舞台裏を明かした。

そのほか、ドラマのモデルとなった京谷和幸・陽子夫妻も登壇。克幸さんは「懐かしいシーンとか、震災のときに階段を上っていったことを思い出しました。サッカー時代が室蘭となっているなど細かく描かれて、懐かしい思いと感動で楽しく拝見させて頂いた」と語り、陽子さんも「私たちとは違って憧れました」と笑顔を見せ、「長澤さんが可愛いのですが、めちゃくちゃカッコイイ」と絶賛した。

最後に櫻井は「練習の中で誰かが“大人の青春だね”と言っていたのが耳に残っています。絆という言葉では言い表せないくらいの太い繋がりができました。すごく骨太で、男臭くて、夫婦の深い愛情を感じられる素敵な作品ができたと思います」とアピールした。

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