プロフィギュアスケーターの安藤美姫が、フジテレビ系列で放送中のドキュメントバラエティ『ライオンのグータッチ』（毎週土曜9:55～）に出演し、フィギュアスケートを指導する姿をテレビ初披露。11歳のスケート少女、優香ちゃんのコーチを行い、「短期間で人ってこんなに成長できるんだという事をスポーツは伝える力がある、と私自身が再認識できました」と語った。

ISU（国際スケート連盟）の公式大会で女子選手として史上初の4回転ジャンプを成功させ、世界選手権を2度制覇するなど、輝かしい成績を持つ安藤。「コーチになる事は小さい頃からの憧れだったのでうれしい」と語り、計4度にわたって埼玉のスケートリンクを訪れ、優香ちゃんに基本のスケーティングからジャンプに至るまで熱心に指導。元世界女王としての知識と経験を惜しみなく発揮し、少女のスケーティングの癖や弱点を瞬時に見抜き、次々と改善方法を伝えていく。

この企画について安藤は、「短時間の指導なので、どれだけ教えられるかハードルは高いとは感じましたが、子どもたちに夢を与えられるすてきな企画だと思いお受けしました。テレビカメラの前で子どもに指導をするのは初めてでしたが、リンクに立ったらカメラの事は忘れてしまいました」と振り返り、コーチングで意識した事については「必要とされている事をメーンのコーチときちんとお話しをさせていただくようにしています。あとは優香ちゃんという一人のスケーターとしっかり向き合い、性格や個性を自分なりに見つけてその子に合った指導ができるよう心がけています」とコメント。

また、短時間の指導で伸ばすには「コミュニケーションが一番大事」だと語り、「優香ちゃんみたいにシャイで恥ずかしがり屋な子には、自分から話しかけて、緊張を解くようにした」と話した。さらに「番組を見て、スポーツをやっている子どもたちには、自分もやればできるかもって少しでも自信につながればうれしいですし、大人の方にも出会いの大切さや諦めない気持ち、勇気を伝えられたらと思います」とメッセージを送っている。

今回のフィギュアスケート企画は、5日から全5週にわたり放送。果たして安藤の指導によって、地区大会を間近に控えた少女の演技はどのように変化するのか。また、安藤がトップアスリートとしての真面目さや厳しさを持ちながら、指導者として真摯に向き合う姿に注目だ。