ヒャダイン「体育ができなくても金は稼げる」スポーツ苦手な子どもにエール

公開: 更新:

漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの“こじらせ系”クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。9月3日の放送では、小室哲哉と作り上げた“運動したくないソング”誕生のきっかけとなった、運動への苦手意識の話題で盛り上がった。

出演者の近況を報告する「久保みねヒャダ近況まとめ」で、能町による「体育の授業に関する恨み辛みだけで本一冊書けそう」というツイートを紹介。ヒャダインは、すかさず「分かる~! 共著にさせてください」と共感していた。

能町は「私、本当にスポーツダメで、子どもの頃から今に至るまで、一度も逆上がりをできたことがありません。マット運動の後転も、一度もできたことありません」と告白。さらに、「もちろん運動できない人の常識だと思いますが」と前置きし、「フライなんて捕れるわけないじゃないですか。あんな固くて重いものが空から落ちてくるの……」と、自身の運動音痴ぶりを強調した。

そして、小学生の頃のソフトボール大会の思い出を語り出す能町。ヒャダインは、“ソフトボール大会”という単語を聞いただけで、「地獄」とつぶやいた。能町によると、大会は小学4年生以上が全員参加の、地域別のトーナメント制。能町の地域では、子どもの人数が多かったため、2つのチームに分けることに。しかし、そのチーム分けに問題があり、なぜかAチームを運動の得意な子、Bチームが運動の苦手な子でまとめられてしまったのだという。この酷いチーム分けには、久保も「うわ~最悪じゃん。何考えてんの。バカじゃない!」と激憤。能町は、「私は当然Bチーム。私がチームの中で2人だけいるピッチャー(マウンド)からキャッチャーへ届く子だったんです」と、試合では2番手のピッチャーを務めたことを打ち明けた。「懲罰じゃないですか」というヒャダインに、「完全に拷問ですよ」と能町。

初戦は、他の地域の上手いチームが相手。能町よりも少しだけ投球の上手い男の子が先発ピッチャーを務めたが、1回表の時点で、早々と7失点。そこで、2番手ピッチャーの能町が登場。しかし、状況が変わるわけもなく、フライが上がれば全員落とし、サードからファーストまでボールは届かず、セカンドからのボールはファーストが捕れず、結局、合計で31点を失う。なんとかアウトを3つ取り、1回裏の攻撃になったものの、当然のように全員ボールがバットにかすりもせず、三者凡退。見かねた監督に、「終わりにしよう」と言われ、そこでコールドゲームになったという。

「これは一生忘れない。1回コールド31対0で負けたことがあります」と能町。「本当に辛い、晒し者だからね」と、運動を強要される辛さを訴えた。ヒャダインも「僕、まだ笑ってもらえてたらよかったんですけど」「(ミスをしたら)ドンマイとか、なかったことにするのは止めてよ」と、運動ができない者ならではの悩みを明かした。

また、久保が「バレーがきついんだよね」と吐露すると、ほかの2人も「バレー最悪!」「本当に嫌だった」と激しく同意。バレーは、「自分のミスが即(相手の)点になる」「絶対に(順番が)回ってくる」「痛い」などの理由から大嫌いだという3人。さらに、「クラスのスポーツできる人って、たいがい、サッカー、バスケ、バレーあたりは、何の練習もしてないくせにできちゃうじゃないですか」と、能町の矛先はクラスのスポーツマンに向けられ、「骨がいいんじゃないですか。骨と肉が詰まっているのか知らねぇけど」と、こじらせモードに。

ヒャダインも「だいたい体育できたらヒーローじゃないですか。でも勉強できたら、隠さなきゃいけない。(運動が)できなかったら針のむしろですからね」「吐きそうでした」と、自身の辛い体験を語った。さらに、「今、これ観てるちびっ子で苦しんでいる子がいたらね、体育なんかできなくても、金は稼げるんだよ」と、ぶっちゃけ発言。久保も、「例えば、大人になると、太っている人間は自分を管理できない人間だ、とか言われるけど、自分を管理できている人が必ずお金を稼げるんですか~?」とあけすけに語り、2人は爆笑。最後はヒャダインから、「マッチョ全員バカだよ」という、こじらせた末の暴言が飛び出した。

番組では、この他に、以前ゲストに登場した野宮真貴の依頼で、3人が新曲用のコーラス収録に挑戦する様子を公開。収録スタジオでは、3人が、野宮や同じく新曲に参加するカジヒデキらとトークを繰り広げる。

PICK UP