植物状態とカン違いされ10年、“ロックドイン症候群”の少年に奇跡の結末

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ある病気を発症したことから、10年間にわたり、自分自身の「肉体の檻」に閉じ込められた少年の数奇な人生が、5月19日放送の『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系、毎週木曜19:57)で紹介される。

今から40年前、マーティン・ピストリウスは南アフリカに生まれた。父と母、そして2人の妹弟と共に、何不自由なく暮らしていたマーティンだったが、12歳の時に、突如、激しい喉の痛みに襲われるようになる。両親は、国中の病院を訪ね検査を受けさせたが、病名も治療法も判明しなかった。そして発病から1年後、マーティンは意識を失ってしまう。

マーティンを診た医師は、原因不明で回復の見込みも、治療法もないと診断したが、家族は献身的に彼の看病を続けた。そのまま約3年の月日が流れたある日、奇跡的に彼は意識を取り戻した。しかし、彼は声を出すこともできなければ、体を動かすこともできず、動かせるのは眼球とまぶたのみ。大脳は正常に働いているという「ロックドイン症候群」と呼ばれる状態にあった。16歳で意識を取り戻したマーティンは、徐々に思考能力も回復し、19歳になると自分が置かれた状態を完全に把握できるようになった。

しかし、その奇跡こそが耐えがたい地獄の始まりだった。眼球とまぶたしか動かせないために、痛みを感じても伝えることができず、膨大な時間をただ潰すことしかできず、孤独を抱えたまま、耐えしのがなければならなかった。自身の「肉体の檻」に閉じ込められたマーティンは、その後、どんな人生を歩むことになるのか。

植物状態とカン違いされ、意識があるのに医者にも家族にも気づかれず10年。そこには奇跡の結末があった。

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