石原さとみと山下智久にキスはさせない!?『5時9時』演出家が語る終盤の展開

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石原さとみと山下智久が出演するフジテレビ系ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』(毎週月曜21:00)の演出を手がける平野眞さんにインタビューを行い、ドラマの今後の展開などを伺った。

『5→9』(読み:“5時から9時まで”)は、海外で暮らしたいという夢を持つごく普通の女性・桜庭潤子(石原さとみ)に突然モテ期が訪れ、一刻も早く自分の寺の嫁になってほしいと願う僧侶・星川高嶺(山下智久)と出会い、ぶつかり合い、すれ違い続けながらも、徐々に距離を縮めていく姿を描いたラブストーリー。

現在、ドラマは第7話までが放送され、これまで高嶺のアプローチを断り続けていた潤子が、ついに高嶺の思いを受け止め付き合うことに。そんな中、志尊淳演じる高嶺の弟・天音が現れた。そして30日に放送される第8話では、天音の狙いが明らかになり、潤子と高嶺の間にある大きな問題が浮き彫りになっていく。

今回のインタビューでは、これまでの原作ファンへの思いや現在の撮影現場の様子、そして、潤子と高嶺の関係の中でも特に気になる“2人はキスをするのか?”など、今後の展開について語って頂いた。

<インタビュー>

――まず、原作ファンの方々もたくさんいらっしゃいますが、意識することはありますか?

原作はエッチな部分も多いですが、テレビドラマで同じ表現はできないので、そこのギャップは大きいと感じていますし、そういう意味ではファンの方々にはストレスの溜まる内容になっているかもしれません。その分、キャラクターはしっかりと守ってやっていこうということを意識して始めました。

――キャスト陣とはそういう部分の会話もされたのでしょうか?

そのあたりは台本で表現しているので、彼らの中で消化できていると思います。もし行き過ぎてしまった時には、僕らが伝えて軌道修正していく感じですね。

――撮影は後半に入っていると思いますが、現在の現場の様子はいかがですか?

みんな疲れが溜まってくる頃ですが、明るく過ごしてくれていて現場は順調です。キャストの人たちは年齢がかなり近いですし、みんな仲が良くてとても良い空気で撮影できています。

――これまで撮影されてきて、印象的なシーンはどこですか?

第1話で高嶺が潤子を迎えにくる雨のシーンは好きですね。すごく時間がかかったし、お金もかけて作り込みました。雨を降らすのに何トンもの水を持って行って、ハイライダーという電気工事屋さんが使っているようなゴンドラの付いた車を雨降らし用、照明用など3台用意して徹底的にやりました。

あと、山下くんの滝行のシーンは大変でしたね。複数のパターンを撮ろうということで、泊まり込みで撮影に向かったんです。いざ滝に打たれてみたら勢いが強すぎて、滝行どころじゃないわけですよ(笑) なんとかしなくちゃいけないから、スタッフが滝の上に登って、一時的に滝の勢いを分散して弱めたりしました。それに暖かい日に撮影しても滝から落ちてくる水がものすごく冷たくて、そんな中で山下くんには複数パターンを頑張ってもらったので、本当に大変だったと思います。

――第8話では高嶺と上島竜兵さん演じる潤子の父・満が一緒にお風呂に入るシーンがありますよね?

昨日撮影したのですが狭かったですね(笑)。竜兵さんと山下くんの身体のつくりがあまりにも好対照で面白かったです。でも、お父さんの切なさも出て、高嶺の心境も浮き彫りになって、男同士のとても良いシーンになったと思います。ただ、竜兵さんは現場で台詞を喋って周りのスタッフにウケているのが不満みたいです。僕らはお笑いについては素人なので、芸人さんを目の前にすると面白くてついつい笑っちゃうんですよ。どうやら、竜兵さんの中に「こんなにウケちゃって良いのかな?」という戸惑いがあるみたいなので、僕らもできるだけ「今のは面白くなかったです」と言うようにしています。そうするとなぜか竜兵さんは喜ぶんですよね。僕らがシラッとしている方が気持ちいいんですかね? 不思議な方です(笑)

――第8話以降の展開はどのようになっていきますか?

潤子と高嶺がようやく付き合い始めましたが、潤子に思いを寄せる男性はほかにもいて、最終的に潤子が誰とくっつくのかに焦点が集まってきたところに、さらに天音というカッコイイ男の子が出てきました。そうなると多少は色っぽいこともしたい。彼もライバルになって潤子が最終的に誰を選ぶのかという構図も考えられますよね。これまで潤子と高嶺で突っ走ってきているので、普通に考えたら高嶺が残ると思うのですが、その前に、ちょっとハラハラさせる展開を作れたらと思っています。

――潤子と高嶺の“キス未遂”にヤキモキしている視聴者が続出しています(笑)。2人はいつキスできるのでしょうか?

それは最初から狙ってやっています(笑)。最終回にキスしようかと制作陣で話すことはあるものの、実はまだ9話以降の台本が決まってないんですよ。そんな中、僕は、2人にキスをさせたくない。個人的には最期まで絶対にキスさせたくありません!(笑)

――そこから先はスタッフ、キャストのみなさんも未知の物語ですね。

それぞれのプロデューサーの思いがあり、僕の思いもあり、脚本家の思いもある。それぞれの着地点を見つけなくてはいけないですよね。みんな自分勝手にいろんなことを考えていますけど、個人的にはハッピーエンドが良いなと思っています。少なくとも潤子が誰とくっついたかは視聴者のみなさんの想像にお任せします……。という展開には絶対にしたくないです。

――最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

潤子と高嶺の台詞回しなど、この2人のシーンはとにかく面白くしたいし、脚本家もすごく楽しんで書いています。どうでも良いような台詞もいっぱい散りばめられているのですが、そういった部分をウリにできるように鋭意撮影しています。2人がくっつくのか離れるのかはもちろん、2人がワイワイがやがやしている姿を最後までお楽しみください。

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