吉田鋼太郎「ひょっとしたら代表作に」アドリブ封印で挑む主演ドラマ『おいハンサム!!』

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吉田鋼太郎が主演を務め、1月8日よりスタートする土ドラ『おいハンサム!!』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~)の取材会がこのほど都内で行われ、今作の見どころなどを語った。

今作は、東海テレビが新たなパートナーとして日本映画放送と初タッグを組み共同製作する、恋×家族×ゴハンをテーマにしたコメディドラマ。漫画家・伊藤理佐の「おいピータン!!」「おいおいピータン!!」などの人気コミックが原作で、男を見る目がないのが唯一の共通点である三姉妹のために、頑固親父が立ち上がる様を描く。吉田は主人公の“昭和の頑固親父の生き残り”伊藤源太郎を、妻の千鶴をMEGUMI、伊藤家の長女・由香を木南晴夏、次女の里香を佐久間由衣、三女の美香を武田玲奈が演じる。また、脚本・演出を『ランチの女王』などのプロデュースで知られる山口雅俊が担当する。

吉田は原作について「ほんわかした、コミカルで柔らかいタッチの漫画」と分析していたというが、「でもそれとはちょっと切り離したほうがいいと。漫画のファンの方は根強い支持をしている方がたくさんいる。それを再現しようとすると、漫画と違うじゃないかという話にもなるので、漫画のテイストは残しつつも新しいドラマにしよう」と意欲的に取り組んでいる。

吉田鋼太郎
吉田鋼太郎

主人公の源太郎については、自分と比較し、「全部似ているといえば似ているし、全くの他人だといえばそう。でも、年齢的には世代が近いので、例えばみんなに薦めるお店のチョイスなどは似ていると思うし、食べ物にまつわるエピソードも共感できる点が多いです。目玉焼きの焼き方へのこだわりとか」と紹介。描かれる父親像についても「言いたいことが言えない、回り回った表現方法でしか娘に言いたいことが言えない、昭和のお父さんはそうだったと思いますが、僕のおじいさんやお父さんがまさにそうだった。これから減っていくだろう、昭和のお父さんの生き残りのような存在を演じられれば」と話した。

山口監督との撮影は刺激的だという。MEGUMIからは事前に「知っていますか? 大変ですよ」と声をかけられたといい、「知る人ならわかるんですが、天才と言われている方でこだわりも強い。台本は抽象的な描写が多くて、一度読んでもよくわからない部分が多い。例えば会話のシーンだと、台本には“なにがしの会話がここで行われる”とだけ書いてるんです。その“なにがしの会話”を台本にきちんと書いてくれとも思うんですけど……」と、笑顔でやんわり注文も。

娘役の3人やMEGUMIなど女性に囲まれての撮影については、「木南さんの旦那さんの玉木宏さんとは昨年よく一緒に仕事をさせてもらいました。その奥様の木南さんとなぜか今年は一緒になる。この後出演予定のお芝居にも木南さんが出演するんです。武田さんとは初共演。佐久間さんも同じ。同じ作品には出たことはあるんですが、直接共演することはこれまでなかったので楽しみにしています」と述べた。

吉田は「頑固オヤジの出てくるドラマが今は少ない。でも、昭和のお父さんが主役のホームコメディというコンセプトは面白いと思います」と本作に期待を寄せる。現場でのアドリブは極力封印し、山口監督の要求するお芝居に集中しての撮影にもなっているといい、「監督が繰り出してくる様々な要求をこなしているとそのシーンがいつのまにかふっと面白くなる。僕も今回はいい加減な演技や楽していたことはやめようと。ターニングポイントだらけの作品になりそう。ひょっとしたら代表作になるかもしれません」と話していた。

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