中川大志、「思い切りかき乱す」ことを意識『科捜研の女』

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中川大志、『科捜研の女』のベテラン勢の芝居に圧倒】

――沢口靖子さんの印象は?

沢口さんとは、現場で初めてお会いして、ご挨拶をさせていただきました。初めての現場で、撮影の初日ということもあり、すごく緊張していましたが、「ようこそ『科捜研』へ」とやさしく迎え入れてくだったので、心強かったです。その言葉を聞いて、緊張もほぐれたので、ありがたかったです。

――現場で勉強になったことは?

『科捜研の女』は、専門的な言葉や難しいセリフがたくさんあり、量も多いので、僕は、現場の待ち時間もセリフをブツブツつぶやいて練習をしていましたが、皆さんは、リラックスして普通にすごされていて……。いざ、お芝居に入ると、セリフだけじゃなく、実験などの動作も交えながらスムーズにお芝居をされているので、その姿に圧倒されました。流石だな、と思いました。

――芝居の手応えについて

江藤は、とにかく自分を持っているキャラクターです。そのキャラで、あのチームの中に入って演じられたというのはすごくいい経験でした。芝居も緊張感がありましたし、楽しかったです。本当は、もうちょっと和気あいあいと共演者の皆さんと話したかったんですけど、ああいうクセのある役だから気まずくて、“申し訳ないな……”と感じながら、思い切りやらせていただきました。

――京都で撮影された感想は?

初めての京都撮影で、今回は東映の撮影所にお世話になりました。よく「京都は怖い、厳しい」という噂を聞いていたので、とても緊張していましたが、皆さんすごく優しくて温かく迎え入れていただきました。東京では馴染みのないルールもあったので、そういうところもすごく勉強になりましたし、ここで『科捜研』の長い歴史が作られてきたんだなと思うとすごく感慨深かったです。

――今回のドラマ回の見どころは?

科捜研の皆さんは、マリコさんをはじめ、本当にそれぞれ個性豊かなチームですが、今回江藤がそこに入ってきて一緒に仕事することによって、いつもと違う空気が生まれます。江藤という人間は、頭は切れるし言っていることは間違いではないけれど、皆さんもそれぞれ信念を持って仕事をしていますから、ちょっと対立するような場面もあります。そんな関係性からどうやって一緒に事件を解決していくのか。事件を解決したいという思いはみんな同じだけど、そこに行くまでのプロセスはそれぞれの考えがあって、そこのやり方で、改めて皆さんのキャラクターが浮き彫りになるのかなと思います。その中で、自分を突き通す江藤を演じていてすごく面白かったです。ここから関係性がバチバチしていくのか、仲間になっていくのか、そこの終点は楽しみにしていただけたらなと思います。

――最期に、今後また江藤が出演する機会があったらどんな形で出演したいですか?

僕個人の希望ですが、第1話では、“仕事場での江藤”というのがメインなので、この先どこかで江藤のパーソナルな部分というか……すっごい変わった趣味があるとか(笑)、ちょっと愛らしい人間性が見え隠れしたらいいですね。彼のそういうところがもっと見えたら面白いと思います。

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