3年ぶり『彼岸島』復活!白石隼也&鈴木亮平「地獄っぷりが一層濃密に」

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白石隼也鈴木亮平に影響受けプロテインで肉体作り「8kg増えました」】

――『彼岸島』といえば丸太アクションですが、今回はありますか?

白石:僕は、丸太を使って特訓するシーンがあります。10mくらいの大きな丸太を持って筋トレしたり、太いのを担いで、100段ぐらいの階段を登ったりしました。

鈴木:第1弾の時は結構やらせていただき、ぜひまたやりたかったんですが、今回はなかったんです。当時はシュールさを狙っていたので、僕が話しながら丸太を磨いているシーンがあり、あれは好きな演出でした。今回も真面目な話をしながら丸太を磨けるのかなと思ったんですが(笑)。

――鬼との撮影シーンは主にCGだったんですか?

白石:はい。最近はそういう撮影も珍しくなくなってきたので、僕らも慣れている部分はあります。今回は、最初にある程度カット割りを決め、CGでコンテを用意してもらっていました。そこに出てくる鬼は、小さなミニチュアの人形が作られていたので、想像がやすかったです。

――実際はどんな動きをしたんですか?

白石:ドラマ版の撮影は、何もないところで空を相手に斬っていました。太郎という50mくらいの邪鬼がいるのですが、太郎に乗る場面などは全部グリーンバックでやりました。最近は、漫画原作の作品に出ることが多かったので、そこまで驚きはしなかったんですが、それにしてもこれだけ巨大なCGとアクティブに戦うことは初めてだったので、そこは想像力を試される部分でした。

――CGではない場面もあるのですか?

白石:ドラマでは、僕が演じる明が、唯一邪鬼と戦っているんです。邪鬼になった仲間と戦うシーンでは、着ぐるみの邪鬼が出てきまして、それはそれで迫力がありました。生まれたての邪鬼という設定だったので、ローションでヌルヌルだったんです。CGとは違いリアルだったので、そういうのと戦うのも面白かったです。

――何が一番過酷でしたか?

白石:ドラマの冒頭で、たくさんの吸血鬼を100人斬りするシーンがあるんですが、斬っても斬っても終わらなくて。真夏にブーツを履き、革ジャンを着てやっていたので、あれは本当に死ぬかと思いました(笑)。

――一番印象的だった邪鬼は?

鈴木:僕が唯一リアルに戦っているのが、一番スタンダードな邪鬼で。一番人間に近いということもあり、個人的に一番怖かったです。

白石:ドラマの冒頭に戦っている太郎ですね。深夜ドラマでこんな大規模のCGを使った作品は今までなかったと思うので、そこは驚いていただけるんじゃないかと思います。

――今回は山形の庄内映画村で撮影していたそうですね。撮影中、お互い刺激をうけることはありましたか?

鈴木:僕はたまに行って帰ってくるというスケジュールだったんですが、隼也はずっと泊まり込みで。撮影のずっと前からアクション練習をやっていたそうなので、会った時は、格段に体が鍛えられていたし、目つきも違っているなと思いました。隼也を見るたび、本当に彼岸島に閉じ込められているような気分になりました。隼也がそこまで頑張っているんなら、自分もできる限りのことをしたいなと思いましたね。

白石:亮平さんは体作りからされる方として有名ですが、それに刺激をうけて、今回は僕も少し体重を増やして臨みました。亮平さんは、僕よりもアクションの経験があって上手なので、作品同様「兄貴に負けないように」という思いで頑張れました。本当に感謝しています。亮平さんは、今でもプロテインを1日7杯とか飲むんですよね?

鈴木:体を作る時は、5、6杯くらいかな。普段はそんなに飲まないですよ。

白石:体作りの時は最大摂取量を飲むと話を聞いていたので、僕もそれに倣ってプロテインを飲み、肉を食べ、ジムに行きました。そうしたら、8kgくらい体重が増えて。そんなことを、亮平さんに倣ってやってましたね。

鈴木:そんな増えたの? すごいね。

白石:でも、撮影をしたら3か月半ぐらいで3kgくらい痩せました(笑)。

鈴木:庄内映画村は、本当に島みたいな環境だもんね。

――鈴木さんは、今回も体作りをされたのですか?

鈴木:今回の撮影は、朝ドラのために体重を落としていた時期だったので、この役のためにしたことは特にないんです。タイミング的にちょうど良かったと思いました。第1弾よりは細くなっていると思います。第1弾の時は、『TOKYO TRIBE』という映画の直後だったので、原作の篤にしては体がかなり大きくて、正直、納得いっていなかったんです。あと今だから言える話ですが、第1、2話辺りをよく見てもらうと、金髪を無理やり黒にしているのもわかると思います。

――では最後に、見どころをお願いします。

白石:深夜ドラマでは考えられないぐらいの予算で制作されているので、視聴者の方々は驚かれると思います。「この枠でこんなのやって大丈夫なの?」と思うくらいなので、本当にぜひ見て欲しいです。また『彼岸島 デラックス』では、兄貴との戦いという別の話が待っています。ドラマ版、映画版と繋がっているので、まずはドラマ版から見ていただけると嬉しいです。

鈴木:久しぶりに『彼岸島』がテレビに帰って来ます。第1弾のときの世界観、ストーリーを引き継ぎつつ、いろいろなことがデラックスになったのでぜひ見て下さい。「こんなドラマ、テレビで見たことない」と思える作品になっています。

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