テレビドガッチ


インタビュー

INTERVIEW063 永作博美#01

『四つの嘘』の脚本を読んで

2005年産経新聞で連載していた大石静さんの長編小説『四つの嘘』を、大石さん自らが脚本を担当し、ドラマ化することに。40代女性の心の葛藤をリアルに描き出したこの作品で、どんな異性をも虜にしてしまう魔性の女性、詩文を演じることになった永作さんに、脚本を読んだ時の感想を伺いました。

--大石さんの脚本を読んで、演じる詩文という役をどのように思いましたか?

独特な人で、連続ドラマの台本ではなかなか見ない、すごく引いたところでスタンスを取って生きている人だなという感じですね。テレビドラマだと、どうしてもわかりやすいキャラクター設定が多い中で、詩文というキャラクターを演じるのは勇気がいるし、難しいんですけど、作る側も大変だろうなと思います。

--大石さんならではの、女性の感性が生きた作品という感じがしますね。

そうですね。物語の中心になる4人とも女性だし、またこれがアラフォー(Around40)と呼ばれる40代の大人の女性なので(笑)。現場でもそれぞれがちゃんと意識を持って、演じているので、芝居をご一緒させていただいて楽しいですね。役者として、ぶつけられるし甘えられるし。また脚本家の大石さんがそれぞれの役について本当に好き勝手に、言えるだけのこと全部吐き出してくださるので、それに応えながら演じるのも楽しみなんですけど(笑)。

--詩文は、すべての異性を虜にしてしまう魔性の女ということですが……

魔性の女っていうのは、本人の意志とは別に、気がつけばそういう存在になってるもので、本人はそれに抗えない。諦めではないですが、多少そこを認めて生きているみたいなところを、座り方や佇まいで雰囲気を出さないと、とは思っています。まだ、探り探りな感じですね。

--魔性の女という役をいただいた時の心境は?

詩文のようなとても特殊で微妙な存在の女性をやらせてもらうことが多くって(笑)、それは役者にしてみれば嬉しいことですけど、その反面、戸惑いもあります。「あー、どう演じたらいいかわからない!」って。だから体が動くままに、放任的に演じる感じを楽しんでいます。どうしても頭で考えてしまうと、人間のいやらしさ、女らしさが嫌なふうに出ちゃう場合があるので、あくまで自然に演じられればいいですね。



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