
2008年2月8日
「漫画家になりたい」という夢を持つことは、さほど珍しいことじゃないと思う。誰もが一度は漫画の世界観に引き込まれ、「自分もこんな風に漫画が書けたら・・・」と空想する。しかし、すぐに「自分には絵の才能がないから」「ヤクザな商売だから」と思い直し、大抵の人が夢を捨てていく。そんな筆者含む“元漫画家志望”にとって、現役の漫画家たちが「どうやって夢を叶えたか?」は、非常に気になるところだ。
そんな“気になるところ”にスポットを当てた本が、実は出版されていた。その名も『漫画家誕生 169人の漫画道』――。著者の中野渡淳一さんが信濃毎日新聞紙上にて4年間にも渡り連載していた記事をまとめたもので、タイトル通り169人の漫画家の「どうやって夢を叶えたか?」が詰まっている。そのボリュームと内容の濃さが評判を呼び、発売からおよそ2年経った今も「漫画好きは必読の一冊!」として紹介される機会も多い。
登場する漫画家は藤子不二雄(A)、水木しげる、竹宮惠子といった大御所から、安野モヨコ、ジョージ朝倉、カネコアツシなど今の漫画界をリードする若手作家までさまざま。これだけの人の“漫画道”が読めるとなったら、興味を持たずにはいられない。滅多に顔を出さない漫画家も登場しているため、取材した中野渡さんは羨ましい限りだが、ご本人とっては「楽しい」「嬉しい」だけの日々ではなかったんだとか。
「連載終了から1年ほどは、マンガが読めなくなってしまいました。とても刺激的で楽しい4年間だった反面、自分でも予想以上に“取材の資料としてマンガを読む”という行為に疲れていたようです。それはもう大した拒絶反応ぶりで、コンビニや書店でマンガ雑誌の表紙をチラッと目にしただけでも、すぐにその場から立ち去りたくなるほどでした・・・ていうか、実際逃げました(笑)。マンガはやっぱり一読者としてなんの気負いもなく読みたい。そのほうが作品の世界にスッと入れるし、自分の場合はそれこそが最高の読み方です。今は原点回帰で楽しく読んでいます」(中野渡さん)
「お会いした169人の中で、一番印象的だったのは誰か?」と尋ねると、「難しい!(笑)」という反応とともに、こんな答えが返ってきた。
「お会いした方々は皆それぞれに違った印象を与えてくれました。何かの折にふと思い出す方はいますが、それも1人ではなく、時々に応じて色々な方を思い出しますね」(同)
これは奇しくも筆者がこの本を読み終えた後に感じていたことと、まるっきり同じことだ。ふとした瞬間に、169人のうちの1人の言葉が甦ってくる。そして「自分も頑張らなければ」と奮い立たされる。『漫画家誕生』は、そんな不思議なパワーをも宿した本なのだ。(UNGLER.DOGATCH編集部 Y)
■関連リンク
『漫画家誕生 169人の漫画道』…文中で取り上げた書籍の詳細が掲載された新潮社のWebサイト
http://www.shinchosha.co.jp/book/301351/
Amazon.co.jp:漫画家誕生 169人の漫画道…同書籍のamazon購入ページ
http://www.amazon.co.jp/%E6%BC%AB%E7%94%BB%E5%AE%B6%E8%AA%95%E7%94%9F-169%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%BC%AB%E7%94%BB%E9%81%93-%E4%B8%AD%E9%87%8E%E6%B8%A1-%E6%B7%B3%E4%B8%80/dp/4103013516
画像/『漫画家誕生 169人の漫画道』
著:中野渡淳一/新潮社/価格:2100円(税込み)
■オススメ!最新人気コンテンツ
【おすすめ深夜番組特集】日本テレビ系「歌スタ!!」独占取材メジャーデビューへの道!
【おすすめ深夜番組特集】フジテレビ系「コンバット」コントキャラクター図鑑新キャラ追加!!
【丑三つ時ニュース】理科ネタで女子のココロをわしづかみ!スプーンに映る顔が上下逆なのはなぜ?
【丑三つ時ニュース】あの機能はどこへ? 最近見かけないケータイの機能を大追跡!
【丑三つ時ニュース】青い稲妻が僕をせめる・・・痛い! 静電気のメカニズムと対策法