
2007年12月27日
最近の日本は、なんだかやたらとスピリチュアル。やれオーラだ、占いだ、ヨガだと、みんなやたら「目に見えないもの」を求め、さまよっている模様。そんななか発見したのが、仏壇クリエイター集団「アートマン・ジャパン」。仏壇がアート?? さっそく仏壇クリエイター・都築さんにお話を聞いてきた。ズバリ、仏壇はアートなんでしょうか?
「アートです。仏壇はもともと、『故人があの世でいい暮らしをしてますように』っていう願いをこめて人間がデザインした極楽浄土のカタチなんです。だからあんなに金ピカだし、装飾だってすごい。そういうものはカッコよくなくちゃいけないですよね。でも、誤解しないでほしいんですが、僕らは、供養のための仏壇と、自分のための仏壇を切り離して考えているんですよ」(アートマンジャパン「設計士」こと、都築さん)
自分のための仏壇って?? どう使ったらいいんですかね?
「生きている間、自分が信じてるモノやコトを祀ったり、それについて考えたり祈ったりするための場所としてカッコいい仏壇を使ってほしいと思ってます。いわば、自分と向き合うための場所。祀るというと大げさだけど、甲子園球場の土だろうが、大事にしてるぬいぐるみだろうが、自分の心が休まるものであれば何でもいいんですよ」(同)
その進化型とも言うべき作品が、人が入れる仏壇「カンタカ」だ。これは大胆にも仏壇と仏間をドッキング。そこに入って瞑想や座禅をしながら「目に見えないもの」の存在を感じる、体験型仏壇なのだ。
また、「死や宗教と切り離しつつ、精神的な部分は残したかった」と語る都築さん。武士道に目を付けて、家康や信長などメジャーな戦国武将をモチーフにした作品も多数制作している。日本にしかない仏壇という存在を「日本人のアイデンティティ」と言い切り、現代日本ともしっかりコラボ。仏壇制作の工程で出る廃材を生かしたロボット型フィギュア「アートマン人形」もそのひとつだ。
都築さんはもともと仏壇店の三男坊。そのためはじめは「ちょっと気楽なスタンスで」仏壇と向き合っていたのだとか。そのうち、仏壇が売れない現状を憂えて一念発起。現代人が伝統的な仏壇と接点を持つきっかけになれば、とカッコイイ仏壇づくり=仏壇アートをはじめたのだそう
「今は仏壇の軽量化に取り組んでいます。マッチ箱サイズのポータブル仏壇。お守りを持つような感覚で仏壇を持ち運んでもらえたら、一人暮らしの娘に父親が贈ったり、病気のお見舞いに渡したり、仏壇の活用の幅がぐっと広がると思うんです」(同)
さすがアーティスト! その斬新な着眼点に脱帽です。アートだけに、表参道あたりのおしゃれなセレクトショップに陳列されるのが理想とか。自分のためのカッコいい仏壇、あなたもおひとついかが? (UNGLER.DOGATCH編集部 O)
■関連リンク
アートマン・ジャパン…
文中で紹介した都築さんの所属するアート集団「アートマン・ジャパン」のWebサイト
http://homepage2.nifty.com/artman/framepage1.htm
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