
2007年12月20日
春夏、秋冬ごとにファッション業界には、「流行色」というものが存在します。2007年の秋冬は「黒」がブームのようですが、女性にとっては特に洋服を買う基準として、無意識のうちに意識させられちゃうものですよね。
テレビや雑誌から「今年は○○色がブーム」という情報をインプットされているせいからか、流行色ってそのシーズンがはじまる直前、もしくは前シーズンくらいに決まるものだと思っていたけど、実はそのブームになる2年前から流行色の提案は始まっているそうなんです。一体どんな風に決められているの? 流行色を予測し、発信するJAFCA(流行色情報センター)の方にお聞きしました。
「流行色情報を選定するうえで基準となる要素は3つ。ひとつはインターカラー(国際流行色委員会)で世界基準のカラートレンドを実シーズンの2年前に選定しています。そのカラーの傾向を参考にしながら、日本の市場を考慮して国内向けのトレンドカラーを選定していきます。もうひとつ重要なのは暮らしのトレンドや消費者のライフスタイルを考慮しながら、調和するであろうカラーを選ぶこと。3つめは色彩調査で、現在どのような色が好まれているのかを理解します」(JAFCA/大野さん)
ふむふむ。ということは、世界基準の流行色が2年前に決まって、日頃わたしたちが意識する「日本の流行色」は1年半前に決定している、ということですね。でも、そんな前に決定したんじゃ、流行色が流行しないこともあるのでは?
「流行色は1色だけではなく、カラーグループによってイメージを発表しています。市場で大きなヒットとなるときもあれば、当然あまり動きがないことも。ただ、ヒットしたシーズンがずれることはありますが、方向性として大きく違うことはあまりありません」(同)
では、国内向けのトレンドカラーを決めるうえで意識するポイントは?
「そのシーズンにどういう色が人に好まれ、新鮮に映るのかという基準で色をクリエイションしていきます。その時期の社会のムードや景気なども、選定を大きく左右しますね」(同)
例えば不景気で閉塞感に溢れたムードなら、気持ちが晴れるような力強い色なのか、刺激的なものは避けて心穏やかになれる色がいいのか、消費者にとって心地いいと思える色を考える。データ分析をして傾向を図っているのかと思いきや、実際は創造力を要するクリエイティブな作業が重要とされるそう。そこで、最近の流行色の傾向について伺いました。
「2000年に入ってからは、レトロやノスタルジックがトレンドで、カラームードもまったりとぬるいムードが続いていましたが、2007年くらいからシャープ、都会的、モダンといった、未来を見据えたカラームードが高まっています。シルバーを中心とした光沢感のあるカラーや、人工的でモダンなビビッドなブルーなどに注目。ベースカラーとしては、黒が近年非常に強くなってきています」(同)
ちなみに気になる2008年春夏は、イエローや爽やかなグリーンなど、クリアで澄んだカラーに注目が集まる様子。ナチュラルと人工的なムードが加わったグレーも新鮮だとか。2008年の春は、黄色とグレーの服を着た女性が溢れているかも!? (UNGLER.DOGATCH編集部 S)
■関連リンク
財団法人 日本ファッション協会 流行色情報センター(JAFCA)…文中で紹介したJAFCAのWebサイト
http://www.jafca.org/
画像/JAFCA LADIES´UP-TRENDCOLOR 2008SPRING-SUMMER
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