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丑三つ時ニュース

「新・世界7不思議」の不思議

2007年8月24日

 この夏、とっても残念なニュースが日本に届いたのを覚えているだろうか? そう、「新・世界の7不思議」に、京都の清水寺が選ばれなかったのだ。

 「新・世界の7不思議」とは、映画監督のバーナード・ウェーバー氏によって提案され、スイスの「N7W財団」が実施した現代版の世界7不思議で、約1億票もの一般投票で決定された。日本からは唯一、清水寺が最終候補地(21カ所)にノミネートされて、最終結果の行方に日本中から(?)注目が集まっていたのだ。結局、「新・世界の7不思議」に認定されたのは、

「チチェン・イツァ」(メキシコ)
「キリスト像」(ブラジル)
「万里の長城」(中国/最多投票数獲得)
「マチュピチュ」(ペルー)
「コロセウム」(イタリア)
「ペトラ」(ヨルダン)
「タージ・マハル」(インド)

である。

 「新・世界七不思議」を企画した「N7W財団」は、アフガニスタンのバーミヤン遺跡がタリバン勢力に破壊された(2001年)ことに危機感を感じたウェーバー氏が、世界で共有される文化遺跡への認識を高める目的で設立したのだとか。清水寺を含む最終候補地21カ所は、世界的に活躍する建築家と前ユネスコ事務局長のマイヨール氏で構成された実行委員会が77カ所の候補地から選出したそう。ちなみにあの安藤忠雄氏も、選考委員の中に名を連ねていたそうだ。

 候補地自体は世界各地から推薦された200カ所の遺跡や建物が選考され、Web投票で77カ所に絞られたらしい。では実行委員会が選出したという21カ所の最終候補地は、いったい何を基準に選んだのだろうか? 公式サイトにある評価基準の記述には、「人の手で創られ、修復せずとも元の原型が把握できるような良好な状態で保存維持されている遺跡や建物」で、「デザインや様式などに芸術性や特徴があるもの」が評価対象になるとある。

 そんな「新・世界7不思議」だが、批判的な目も向けられることもあり、ユネスコ(国連教育科学文化機関)も「ユネスコとは一切関係ない私立財団が行っているもの」と、冷ややかな声明を発表している。

 よく考えてみれば、「1億票の投票の中から選ばれた」とはいえ、電話やインターネットなど、ある程度文明が発達した国の人でないと投票には参加できないので、公平性には欠ける思う人は多いのかも。とはいえ、この一連のキャンペーンには話題性があり、観光誘致にもつながりそう。選ばれてデメリットになることはないので、清水寺が最終候補地にまで選ばれたことは、やはり名誉なことですよね。

 ちなみに、N7W財団の次の目論みは、「世界自然7不思議」を作ることなのだとか。どんなところが候補地に選出されるのか、楽しみ~。(UNGLER.DOGATCH編集部 E)

■関連リンク
New 7 Wonders of the World…「新・世界の7不思議」公式Webサイト
http://www.new7wonders.com/index.php?id=315&L=8

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