ピアノの森

ストーリー

森に育てられた少年はピアノの不思議な運命によつて、天才的な才能に目覚める。

翌日、修平の母は阿字野に、修平のピアノ教師を依頼する。「もう、かつての自分ではない」と、それを断る阿字野。そんな阿字野に修平は、海が森のピアノを弾ける事とその音色の素晴らしさを伝える。その夜、森へ入った阿字野はピアノを弾く海に出会った。海の紡ぎ出す旋律に思わず涙を流し、「一緒にピアノをやらないか?」と尋ねる阿字野。だが、母の勤める店の辛い手伝いを抜け出し、楽しくピアノを弾いていた事を邪魔された海は猛反発して帰ってしまう。

修平の家を再び訪ねた海は、モーツァルトの《K310》を聞かせてもらう。阿字野の事を修平に語る海。「本格的にピアノを習うチャンスだよ」と言う修平だが、海には全くその気がない。「習い事をする金はないんだ」と言われ、押し黙る修平。海は「モーツァルトは覚えたからいいや」と修平の家を出る。しかし興奮さめやらぬその足で学校の音楽室へ寄り、阿字野から様々な曲を聴かされる。爛々と輝いていく海の瞳!―海は阿字野が弾いた曲を全て覚え、森のピアノで弾く。しかし、ショパンの、《子犬のワルツ》だけ弾く事ができない。他の曲は弾けるのに…と混乱する海。ついに海は阿字野に「ショパンを教えてくれ!!」と叫ぶ。その事を知った修平は海を応援しつつも、複雑な気持ちに…。


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