ピアノの森

ストーリー

森に育てられた少年はピアノの不思議な運命によつて、天才的な才能に目覚める。

ピアニストを目指す雨宮修平は小学5年生。夏の終わり、とある田舎町へ転校した修平は、ガキ大将“キンピラ"に目をつけられる。“壊れているのに何故か夜になると音がする"森の中の不思議なピアノを弾いて来いと言うのだ。その修平を救ったのは、同級生の一ノ瀬 海(カイ)。「あのピアノは音が出るんだ!」と言い張る海とキンピラは大ゲンカになるが、音楽教師・阿字野壮介の登場で退散。残された修平は、阿字野に“壊れたピアノ"の事を聞くが、「あれはウソだ」と言われる。

放課後、海は修平をその“ピアノの森"へ誘う。薄暗く大きなその森の奥で修平が見たのは、美しい木漏れ日に照らされる一台のグランドピアノ。修平は鍵盤を叩いてみるが、全く音が出ない。不思議な事に、海が叩くと何故か音が出るのだ。自由奔放に裸足のままピアノを弾く海。しかもその音は強烈に修平をひきつけ、激しく心を揺り動かす。だが、海は一度もピアノを習った事がないと言う。なぜ修平には弾く事のできない“森のピアノ"が海には弾けるのか?―― 修平は海を自宅に招いてピアノを弾かせるが、海の弾き方はとんでもないものだった。そして二人は、会話を聞いた修平の母から、阿字野はかつて優秀なピアニストだったが事故で引退した事を知らされる。


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