
2003年に公開されたハリウッド映画「サイドウェイ」を日本人キャストで新しく生まれ変わらせた『サイドウェイズ』。この映画の中で、主役級の存在感でストーリーに深みを与えているカリフォルニアワイン。鑑賞後は、舞台であるナパ・バレーのワインを、主人公さながらに楽しんでみたいもの。今回はプロからその魅力を聞くため、カリフォルニアワインの専門レストラン「カリフォルニア・ワイン・ガーデン(CWG)」を訪れました。マネージャー兼ソムリエである菅原 学(さとる)さんから話を伺うと、意外な『サイドウェイズ』との関係が明らかに。キャストの楽しいエピソードを交えながら語ってくれました。

公開を間近に控えた映画『サイドウェイズ』。オリジナルは、2004年にアメリカで製作され、日本でも2005年3月に公開された「サイドウェイ」。米アカデミー賞をはじめ、全世界で96もの映画賞に輝いた大ヒット作です。実は菅原さん、このアメリカ版にもゆかりがある人物なのです。
「偶然なのですが、20世紀FOX社の日本の代表の方がレストランのお客様だったんです。その方にカリフォルニアワインを題材にした映画があるから、一度観てくれないかと言われたのがアメリカ版の「サイドウェイ」。それ以前にも、アメリカで観たというお客様から噂は聞いていたので、観たいと思っていた作品でした。アメリカ版は、南カリフォルニアのサンタバーバラというワイン産地が舞台。日本では馴染みの浅い地域だったので、パンフレットにワイナリーマップをつけて、丁寧に解説してあげたらいいんじゃないかと提案したんです」
そんな菅原さんの提案は、プレス向けや一般用パンフレットに採用されることに。パンフレットの片隅には"カリフォルニア・ワイン・ガーデン"の文字も記載され、意外な形での製作協力となりました。
このアイディアは日本版『サイドウェイズ』のパンフレットにも生かされており、ワイナリーマップやワインガイドが充実。ワインを知らなくとも分かりやすい内容に仕上げられています。

▲カリフォルニアワイン通の間では有名な「カリフォルニア・ワイン・ガーデン」。菅原さんがマネージャー兼ソムリエとなったのは5、6年前のこと。

▲『サイドウェイズ』のプレス向けパンフレット。撮影が行われたナパ・バレーのワイナリーMAPが掲載され、カリフォルニアを身近に感じられる構成。


▲日本版では宣伝・告知の面でお手伝い。劇中登場するワインを多方面に紹介するなど、菅原さんも大きく貢献。
小日向文世さん主演の日本版『サイドウェイズ』では、全く別ルートから菅原さんの元へ協力依頼が持ち込まれたのだそう。そこで、菅原さんは仲間と共に、知っているワイン業者と映画関係者との橋渡し役を買って出ることに。
「業界が違うと情報交換が難しい。とはいえ、映画のヒットはカリフォルニアワインを盛り上げることにつながる。そこで、私が知っているカリフォルニアワインのインポーターやレストランに、この映画の存在を積極的に伝え、広めていくことにしたんです」
その言葉のとおり、カリフォルニア・ワイン・ガーデンのサイトでも"『サイドウェイズ』を応援します"の文字が。劇中に登場するワインの試飲会や期間限定企画など、公開に合わせて草の根的に映画をバックアップ中です!

「ここからは本当の裏話で……」と、菅原さんが明かす『サイドウェイズ』との関係とは……。
「最近映画の宣伝で、小日向さんが取材を受けられていますが、その時にうちのレストランを使ってくれたんです。劇中で登場した、知っているワインが置いてあるので、小日向さんも懐かしかったようで、取材のたびに結構お飲みになっていました。あるときは2本も空けてしまって(笑)」
エピソードを嬉しそうに話す菅原さん。また、10月5日に行われた『サイドウェイズ』の完成披露試写会の二次会は、カリフォルニア・ワイン・ガーデンで行われたことも告白。主演の小日向文世さんをはじめ、鈴木京香さん、菊地凛子さんら、キャストの面々も参加し、皆さん映画のようにカリフォルニアワインを満喫していたのだそう。「話切れないほどの楽しいエピソードがたくさんありました(笑)。11月30日までは、劇中に登場したワインがグラスで楽しめるフェアも開催しているので、『サイドウェイズ』気分もぐっと盛り上がると思いますよ」
(カリフォルニア・ワイン・ガーデンのレストラン情報は、10月29日公開のVol.4で詳しくご紹介します。)
カリフォルニアワインが至るところに置かれている店内。『サイドウェイズ』のフライヤーやパンフレットも置かれている。

住所:東京都麻布十番1-1-7 はせべやビルB1F
TEL:03-5770-7888
HP:http://www.cwg.jp/
今回は、『サイドウェイズ』の世界をより楽しんでいただけるワイン4本をセレクトしました。CWGでは “『サイドウェイズ』バイザグラス”を開催中なので、ぜひ一度試してください。私自身どれも大好きですが、個人的にはベリンジャーというワイナリーに対して思い入れがあります。
※カラフェとは、デカンタで提供されるワイン。
登場人物4人がピクニックに行くシーンで登場。ワイナリーはナパではなく、ソノマ。
(グラス¥2,100 カラフェ¥7,350)
大介の結婚パーティー用に用意されたワイン。麻有子が自分の家で道雄と飲んでいて、酔っ払ってしまったのもコレ。
(グラス¥4,410 カラフェ¥19,780)
130年以上もの歴史を持つ老舗ワイナリー。4人が出会ったレストランで、道雄が酔っ払って寝てしまったシーンで飲んでいるのがこのワイン。
(グラス¥1,680 カラフェ¥4,960)
オーガニックワインで有名なワイナリー。映画ではワイナリーのテイスティングで、麻有子が手にしているものがコレ。
(グラス¥1,520 カラフェ¥5,320)
・2006フロッグスリープ ナパヴァレー メルロ/グラス¥2,100 カラフェ¥7,350
・2005ニュートン ナパヴァレー パズル メリタージュ/グラス¥2,340 カラフェ¥8,160