
敬虔な仏教徒が多いタイでは、寺院は特別な場所。さらに象も神聖なる動物として崇められています。タイの人々の心に深く関わるこのふたつに触れられる観光スポットをレポートします。

約700年前ラーンナー王朝が栄華を誇ったチェンマイの街には、その面影を彷彿させる旧跡が数多く残ります。なかでもタイ人にとって聖なる場所となっているのが寺院です。その数は、2キロ四方の城壁とお濠で囲まれた旧市街だけでも36カ所。そして市外もあわせると数百あるといわれています。
数ある寺院のなかで、特別な地とされているのが、ワット・ドイステープです。市街地からは西へ16km、車で約40分ほどのところにあるドイステープ山の頂上に位置し、国内外の参拝者が後を絶たない名所です。
この寺院の設立は14世紀頃のこと。赤と金のコントラストが美しい本堂や仏堂があり、金色に輝く仏塔のなかにはお釈迦様の遺骨が納められています。この場所では、地元の人たちにならい、境内で正しい参拝を。日本と同様におみくじもあり、運勢を占うことができます。おみくじは、タイ語と英語の両方で書いてあるので、ご安心を。
仏像好きな人におすすめなのが、ワット・ムーングンゴーン。この寺院の特徴は、巨大な涅槃像(ねはんぞう)。別名・寝釈迦と呼ばれるお釈迦様と本堂は600年の歴史を誇り、神聖で重厚な雰囲気をかもし出しています。ここは、映画『プール』のロケ地にもなりました。
両側を二匹のクーナ(蛇神)に見守られた長い参道の階段。
お釈迦様の遺骨が納められている仏塔は、現在改装中でした。
参拝用のお花をはじめお土産品などが並び、毎日お祭りのような賑わい。
本堂や境内には仏像がそこかしこに並び、神聖な雰囲気。
穏やかな顔で横たわる涅槃像。その姿を見ているだけで、心が安らぎます。







タイ人の信仰心に大きく関わっているのは、寺院だけではありません。白象がお釈迦様の遺骨を乗せ、納骨する場所を探したという逸話が残る象は、聖なる動物としてタイの人々から愛されています。そんな象たちと触れ合いたいなら、メーサー・エレファント・キャンプがおすすめ。親子合わせて約40頭が飼育され、ショーではサッカーやフラフープ、お絵描きなど、多彩な芸を披露しています。象が描いた絵はお土産品としても人気で、2000バーツほどで販売されています。また、象の背中に乗って園内をまわるトレッキングコース(30分1頭2人乗りで800バーツ~)などもあり、可愛くも賢い象と触れ合う、とっておきの時間が過ごせます。
エレファント・キャンプにいる象が描いた絵のなかでも、時間をかけ丁寧に仕上げていたのがパンダの絵。実は、パンダは今チェンマイっ子たちに大人気。5年前に中国からわたり、現在チェンマイ動物園で飼育されている2匹のパンダに、最近赤ちゃんが誕生し、空前のパンダブームが巻き起こっています。チェンマイ動物園ではパンダ以外にも、コアラやホワイトタイガーなどの人気動物が見られるほか、スノードームや水族館などの人気アトラクションも併設。複合的なアミューズメントとして楽しめます。映画『プール』に主演した小林聡美さんもここを訪れ、アリクイやキリンに餌をあげたとか。(詳しくは小林聡美.jpへ)
象の得意芸、お絵描き。鼻で器用に筆を持ち、 パンダを書き上げていました。
アートとしても高く評価されている 象の絵。サザビーズのオークションに 出品されたこともあるとか。
象使いになれるのは男性のみ。 カレン族という山岳民族が、 代々受け継いできました。
5月27日に女の子のパンダが誕生した ばかり。公開はこれからで、 チェンマイっ子も待ち遠しい!
雪が珍しいタイで“スノードーム”は 動物園のメインアトラクション。 子どもたちが大はしゃぎ!