なぜ伊勢丹で「古着」が売れる?オシャレ女子が大興奮する“理由”

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11月7日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系、毎週火曜22:00~)では、「“古着女子”が大興奮!なぜISETANで?驚きの逸品が登場!」と題し、手がける大手百貨店・伊勢丹を独占取材。百貨店再生のヒントに迫った。

新品のアパレル市場がピーク時のおよそ3分の2の規模に落ち込んでいるとされる中、一番煽りを受けているのが百貨店。特に、ファッションに敏感な30代以下の女性の落ち込みが激しく、ショッピングモールやネット通販に押され、百貨店では服を買わない傾向が顕著になっている。この事態にただならぬ意気込みで抗っているのが、伊勢丹新宿店。今年8月から満を持して取り組んだのが、百貨店でも珍しい、古着や中古服のリメイク品の販売だという。

その売り場が、伊勢丹新宿店の2階にある婦人服売り場「TOKYOクローゼット」。20代から30代の女性をターゲットに、最新のデザインを取り入れた服を販売している。特徴の一つが、最新のファッションとは一線を画した、古着ならではのデザインや色使い。アフガニスタンやタイなどアジアを中心とした国々の民族衣装の古着や、それらを使ったリメイクブランドの商品を扱っており、他にはない一品を求めるファッション感度の高い若い女性客が次々と買っていく。だが、ここまでは伊勢丹でなくても、古着の仕入れを知るバイヤーがいる百貨店ならば売り場の真似はできる。しかし伊勢丹では、輸入品以外にも国内で再裁縫された新たな古着商品を扱っており、そこに“百貨店復活のヒント”を垣間見ることができた。

それは、伊勢丹バイヤーが、国産でしかも確実に売れる「独自リメイクブランド」を、しっかりと押さえているということ。古着にこだわった独自ブランドを、伊勢丹バイヤーたちは生き残りをかけて囲い込んでいたのだ。

都内某所のマンションの一室。ここが、伊勢丹バイヤーが掴んだ「売れる古着作り」の現場。集まっているのは30代の新進気鋭、いつかメジャーに飛び出したい若いデザイナーたち。欧米から仕入れた「古着」を片っ端から、裁断、縫い合わせる。レディースもメンズも関係なし。すべて手作業。これらを一体、いくらで売るのか? そして売れるのか?

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