28歳娼婦、元アフリカ少女兵は何を食べる?人骨と寝る生活とは

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テレビ東京系にて10月3日に放送された『ハイパーハードボイルドグルメリポート』で、アフリカの元少女兵を取材した。

同番組は、ヤバい人たちのヤバい飯を通して、ヤバい世界のリアルを見ていく“ディープ・グルメバラエティ”。今回取材したのは、度重なる内戦で首都が荒廃したアフリカ・リベリア共和国。アメリカから解放され、アフリカに戻った黒人奴隷が建国した国だ。年間の日本人渡航者(民間)は、限りなくゼロに近いという。

まずスタッフは、リベリア最大の市場で食べ物探し。発見したのは、“何か”が串に刺さっている焼き鳥のようなもの。その“何か”とは牛肉だと言い、1本10リベアドル(約10円)。日本だと絶対に働いてはいけないような年代の少年が店頭で販売していた。市場にはその他にも、「パイプフィッシュの燻製」(500リベアドル=約500円)や、「カタツムリ」(100リベアドル=約100円)などが売られていた。そんな中、日本国旗が描かれた包みを発見。「トウモロコシの粉」だというその商品のパッケージには、“NOT FOR SALE(非売品)”の文字が。現地の人が食べるために送ってくれているが、それを販売してお金を稼いでいるのだそう。

続いては、ガイドのアーメッドさんに案内を頼むことに。アーメッドさんいわく「リベリアは今ゆっくり回復している」ということだが、「経済はまだボロボロ。内戦から立ち直っている最中」らしい。1989年から2003年にかけて、政府軍と革命軍が対立し、2度にわたった「リベリア内戦」では、25万人以上が命を落とした。両軍共に子どもたちを拉致・訓練を施し、銃を持たせて前線に送り込んだという。少年たちは現実から逃れるため、コカインを常用し仮装して戦った。

2003年、内戦が終結。居場所を失った少年兵たちは、墓地に住んでいた。近づくと、「クソ野郎、何撮ってんだお前」と威嚇してくる。なんとか落ち着かせて潜入に成功するが、無理矢理カメラを奪い取ったり、ポケットに手を突っ込まれたりと、威嚇行為は辞めない。どんどん墓地の奥へと誘われるスタッフ。「これを撮れ」と言われてカメラを向けると、なんと人骨が転がっていた。

墓地には約900人が住んでおり、寝床は墓の中。さらに、今でもコカインを常用しており、煙が漏れるともったいないからと、狭い空間で吸っていた。仕事を聞くと、「誰かの携帯電話が鳴っていたら、奪い取って走る」と返答。犯罪だが、それは「生きるため」にしていること。「その金で食べ物を買って、その後はコカインを買って、吸ったらまた道路に戻る」と語った少年は、スタッフに「もしお前を道で見かけたら、ビッグチャンス! 車の鍵を開けて、荷物を盗み出す」と挑発した。また、少年だけかと思ったら、そこには少女の姿も。娼婦として働き、今まで1000人もの客を取ったと明かした。

そんな彼女に、スタッフは「食事の様子を撮りたい」とお願い。「20時から仕事に出るので、お金が入ってから」と承諾してくれた彼女と共に「売春通り」へ行き、客を探す様子も撮影。無事に相手が見つかり、彼女は小屋の中へ姿を消す。その30分後、帰ってきた彼女の手にはお札が。金額を聞くと、わずか200リベアドル(約200円)だった。

そのお金を持って、“闇食堂”へ。150リベアドル(約150円)で食べられるという「暗闇定食」の内容は、「ジャガイモの葉っぱカレー」。美味しそうに食べる彼女に、スタッフが「今幸せ?」と聞くと、彼女は「幸せだよ。路上でお金を稼いで、ご飯食べて帰って眠れるんだもん」と笑顔。億万長者になるという夢も語っていた。

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