大物芸能人Tも通った、薬物依存のリハビリ施設代表が赤裸々告白

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薬物依存症のリハビリ施設「館山ダルク」の代表を務める十枝晃さんが、7月13日に放送された『じっくり聞いタロウ~スター近況秘報告~』(テレビ東京系列、毎週木曜24:12~)に登場。一度でも手を出したら抜け出せなくなる薬物依存症の恐怖を赤裸々に語った。

大物芸能人Tも通った、薬物依存症のリハビリ施設である「館山ダルク」の代表・十枝さん。元薬物依存症ではなく、“生涯”薬物依存症だと話す彼は、MCたちから「今でもやりたい?」と聞かれ、「そういう気持ちは何パーセントかある」と、苦しい気持ちを吐露。生涯、治療が必要な病気であることを明かした。

十枝さんが薬物に手を出したのは、19歳の時。久しぶりに再会した幼少の頃の友人が、たまたま学校で大麻を吸っていたということもあり、「1回くらいならいいかな」と誘われるまま、軽い気持ちで試してみたという。ファーストコンタクトは、あまりいいものではなかったようだが「2回目はものすごく楽しかった」と、大麻がもたらす何とも表現しにくい癒し効果を実感。以来、大麻がない生活はつまらないと思うようになったらしい。

これを機に、十枝さんの薬物への依存度はヒートアップ。自ら大麻を購入するようになり、手に入らない時は売人から勧められた覚せい剤を楽しむようになった。初めて覚せい剤を体験した時の状態を「自分が壊れたことがよく分かった」と表現した十枝さんは、大麻同様、最初の出合いこそ最悪だったものの、2回目からは覚せい剤に対して体が気持ち良く反応。「魂のようなものが割れていたけど、吸っている間だけ元に戻る感じ」と不思議な感覚であることを告白した。その後も、コカイン、MDMA(通称:エクスタシー)などに飛びつき、薬物依存症という地獄の底へ転がり落ちていった。

23歳の時に大麻を買うところを現行逮捕され、愛するパートナーを失った十枝さん。19歳から始まり、10年以上薬物と縁を切ることができなかったが、ある薬を使ったことで大きな転機が。その薬物は「LSD」。「これで完全に頭がおかしくなった」と話す十枝さんは「人に飛びかかれ!」「ケンカしろ!」といった自分の中でのみ聞こえる声に悩まされたという。しかも、その声の言うことに従わないと息ができなくなり、パニックに陥ったこともあったとか。

やがて、31歳で廃人同然になってしまった十枝さんは、薬物依存症のリハビリ施設「館山ダルク」に入所。それから10数年が経ち、46歳になった際に施設の代表に。救われる側から救う立場になり、自らも薬物への欲求を断ち切ろうとする毎日を過ごしている。

「戦うことをやめて、人に何でも言うことが大事」とメッセージを送った十枝さん。「(薬物を)やりたくなったら“やりたい”ってことを仲間に言って“今日はやめとけば”と、みんなに手を差し伸べてもらう。そうやって支え合うような付き合い方を僕たちはしておく。温かい場所を作っているつもりで運営しています」と、薬物依存症の人たちにとって、心の拠り所になるような施設であるということをアピールした。

“反面教師SP”と題したこの日は他にも、アルコール依存症の女性が恐怖の中毒生活を、収入の半分を使ってしまう風俗依存症の男性は、ハマりすぎた末の借金地獄の実態を大暴露した。

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