俳優の仲村トオルが、テレビ東京系列にて7月5日（水）放送のドラマ特別企画 堂場瞬一サスペンス『検証捜査』（21:00～23:08）の取材会に出席。そこで、共演者である栗山千明を“分析”する場面があった。

本作は、「刑事・鳴沢了」や「失踪課」、「アナザーフェイス」シリーズなど、重厚で正統派のベストセラーを多数生み出している警察小説の旗手・堂場瞬一が手掛ける同名小説の初のドラマ化作品。主演の仲村が演じるのは、警視庁捜査一課の敏腕刑事だったが、ある事件がきっかけで伊豆大島署へ左遷された神谷悟郎。また、栗山千明が性犯罪捜査のスペシャリスト・保井凛を演じる。

物語は、神奈川県警で冤罪事件が発生したところからスタート。警察庁は他府県から事件とは無関係の刑事たちを集め「特命班」とし、警察の威信をかけて原因の究明に乗り出した。しかし、そこに集まったのは、脛に傷を持つワケアリの刑事たち。その中の1人が、警視庁本部から伊豆大島署へ左遷中の神谷。その他のメンバーは、警察庁の理事官、大阪府警の監察官、福岡県警や埼玉県警の刑事など。そして、性犯罪捜査のスペシャリストで北海道警捜査一課の刑事・保井の姿もあった。特命の内容は、2年前に神奈川県警の戸塚署管内で起きた連続婦女暴行殺人事件の検証。逮捕された容疑者にまもなく無罪判決が出るという。なぜ冤罪は起きたのか？　寄せ集めの混成チームによる検証捜査が始まった。

過去にも堂場原作、内片輝監督作品に出演したことがある仲村。今回演じる神谷について、仲村は「今まで内片監督とやってきた刑事モノの刑事の中で、最も秀でたところがない人。そこがとても興味深かったです。すぐカッとして手が出てしまうし、人をバカにしたようなしゃべり方をしてしまう。あまり人として魅力的じゃないところが魅力的だった」と印象を明かした。

また、共演シーンが多かった栗山については「前回ドラマで共演した時、栗山さんのいないところで“なんちゃってクールビューティー”って呼んでいたんです（笑）」というエピソードを告白。続けて、「（栗山は）とってもお茶目で面白い子なんですが、それは演技なんじゃないかな？　と僕は思っていて。今回彼女が演じた凛は、重い過去を抱えている役。なので、休憩中におどけていないと、重くて深い暗い方向に行きがちだから、自分を食い止めるためにおどけている演技をしているんじゃないかなって思っているのです」と分析した。

さらに、「自身はどんな刑事になりたいか？」という質問が飛ぶと、仲村は「まずはなりたくない」とキッパリ。しかし、自宅の近所にある交番には欠かさず会釈をするようにしていると明かし、「自分の子どもたちにも“うちに泥棒が入らないのは、あのお巡りさんたちのおかげだよ！”って言ってあります（笑）」と話していた。