絶対に抜けるドリブルの極意とは?ドリブルデザイナーが語る3つのキーワード

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勝村政信皆藤愛子がMCを務めるテレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週日曜11:00~)。6月18日の放送では、ドリブルデザイナーの岡部将和をゲストに招き、番組アナリストの秋田豊と共に「絶対に抜けるドリブル」について考察した。

岡部は、フットサルプレーヤーとしてFリーグのバルドラール浦安、湘南ベルマーレに所属。技術に磨きをかけるためスペインで武者修行し、引退後は、自らが実証したドリブル理論に基づいた育成やプロ選手への指導を実施。今まで感覚的だったドリブルを理論的に言葉で説明し、その人の個性の中で、どうすればより抜けるようになるかをサポートしている。

岡部はドリブルテクニックの動画をSNSで配信し、その総再生回数は6千万回を超えるなど世界から注目を集めている。VTRを見た秋田は「これだけボールを動かされたら難しい」とそのテクニックを絶賛。さらにスタジオで岡部と秋田によるドリブル対決が実施され、秋田は「技術だけじゃなくて、僕の状況と、僕の誘いをわかった上でやっているのが凄い」と、その実力を認めた。

そして岡部は「間合い」「体重移動」「誘い」をキーポイントに挙げ、ドリブルの極意を紹介。まず「間合い」について岡部は「この距離なら相手に届かないと思ってプレーしたら取られてしまう」と、距離間の重要性について言及。具体的に相手が一歩で何cm足を伸ばすことができるかを知ることで、正しい間合いで優位に勝負を進められると話した。

続いて「体重移動」の話題になると、岡部は「相手を抜くのにはパワー、スピード、テクニックの何かしらで勝たなくてはいけない」と語り、パワーで勝てない相手に対してスピードとテクニックで勝つためには重心が大事になってくると解説。特にドリブルで相手を抜く際に、左右逆や前後逆など“真逆”の動きは対応されやすいのに対し、前後にバランスを崩させてから左右に抜くなど、対応不可能になるように体重移動させることが重要だと説明した。

そして、日本の選手と海外のスーパースターの大きな違いは「誘い」の技術で、スーパースターたちは、自らが主導権を持って動く“アクションドリブル”を駆使して相手を切り裂いているという。岡部は「相手の動きを待っている“リアクションドリブル”だけではいつまで経っても相手をかわせない」と語り、自分のタイミングで勝負を仕掛けるアクションドリブルを覚えれば、それに対して相手は動かなくてはならなくなり、そこからはリアクションドリブルも活きてくるようになると説明。それが「相手を誘う」ということだと語った。

また、ドリブルが上達するためのアドバイスを求められると、岡部は「自分の技術以外のせいにしないことが大切」と提言。「靴が良くない、ピッチが悪い、相手が強すぎるなど、言い訳はいくらでもできるけれど、自分の実力が足りてないだけだから練習するしかないという答えに行き着けば、自ずと上手くなる」と語り、その上で「楽しいと思えることに対して一生懸命やって欲しい」と思いを伝えた。

この模様は、BSジャパンで6月25日(日)深夜2時10分から再放送。また次回は、田嶋幸三日本サッカー協会会長をゲストに招き「日本サッカーの現状と未来」について語り合う。

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