やっぱり低気圧が原因!頭痛・古傷の痛み・体調不良はこうして起こる

公開: 更新:

勝村政信皆藤愛子がMCを務めるテレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週日曜11:00~)。6月11日の放送で、愛知医科大学にある日本で唯一の“天気痛外来”の専門医・佐藤純をゲストに招き、番組アナリストの都並敏史と共に「天気を味方に! 天気で変わるコンディション作りの極意」をテーマに語り合った。

佐藤は、天気と人間の体の仕組みを調べ、改善策や治療法を研究。日本初の天気痛外来をスタートさせ、初診を受けるのに6ヶ月待ちという程の大きな注目を集めている。佐藤は「天気が悪くなることで調子が崩れる、古傷が痛む、喘息が出るなど、色々な病気が天気の影響を受けます。そういう痛みや気分が落ち込んだりすることを“天気痛”と呼ぶようにしました」と天気痛について語ると、都並は「この話を聞いた時に“やっぱりそうなんだ”と思いました。僕の場合は古傷が色々なところにあって、翌日が雨の日は特に痛い気がしていた」と振り返った。

そして佐藤は、その症状が出る最大の要因は「気圧の変化」だと説明。成人男性は約16tもの空気圧が常にかかっており、低気圧が来ると知らないうちに体が膨らみ、それを自律神経が整えようとしてストレスになっていると語り、「ストレスで頭痛が起きたり、あの人に会ったら体調が悪くなったりする、というのと同じようなことが起こる」と具体例を示す。

さらに佐藤は、気圧の変化を感じにくい体にするマッサージを紹介。気圧を感知しているのは、耳の奥で平衡感覚などを司る内耳(ないじ)という器官だという。そこで、耳を上、下、横にそれぞれ5秒引っ張り、そして後ろに5回ほど回し、最後に掌で耳を覆って5回くるくると撫でまわす。それを朝昼晩の3回やることを推奨。目まいや耳の血液の循環を良くするツボがあり、筋肉を引っ張ってストレッチにもなり効果を発揮するという。

また、天気に負けない体を作るのに朝食の重要性を訴えた。朝食を食べることで体温が上がり、自律神経がONになり、一日をリズムよく過ごすことができる。逆に、朝食を抜くと、生活のリズムが後ろ倒しになり、夜更かしをしたりして、自律神経がくたびれてしまう。また、生活リズムを整えるためには「基礎代謝と筋肉量」も重要だと言い、ウォーキングなどから始める適度な運動でも効果があると解説した。

そして、ワールドカップ優勝への提言を求められると「天気を友にすれば勝負に勝つ!」と語り、「天気は知らないうちに私たちの体にダメージを与えているかもしれない。アウェーでも変化を先取りして、それを友とすれば勝負に勝っていけるようになると思います」と話した。

この模様は、BSジャパンで6月18日(日)深夜2時10分から再放送。また次回は、元Fリーグ選手で、現在ドリブルデザイナーとして活躍する岡部将和をゲストに迎え、世界で通用するドリブルについて考えていく。

PICK UP