『ガイアの夜明け』放送15周年、江口洋介「毎回新鮮な気持ち」

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テレビ東京の経済ドキュメンタリー番組『日経スペシャル ガイアの夜明け』(毎週火曜22:00~)が、今年15周年を迎えたことを記念し、案内人である江口洋介、そしてナレーターの杉本哲太からコメントが寄せられた。

2002年の4月からスタートした同番組。2010年から案内人を務めている江口は「日本の政治や経済にものすごく振れ幅がある昨今ですので、見ている人たちにどういう風にテーマを伝えたらいいのか、どこに寄り添っていくべきかを考えながら、今でも毎回、新鮮な気持ちでやらせてもらっています。“現場に足を運んで奮闘している人たちを実際にインタビューするのはどうですか?”と僕が提案したら、そのスタイルが採用されて。東日本大震災以降は“復興への道”というシリーズで毎年のように福島に行って、状況を伝えさせてもらっています」とコメント。

2014年からナレーターを務めている杉本は「来月で4年目になりますが、やっと少し感じが掴めたのかなと思います。ガイアで取材した人たちにVTRの中で出会うのが毎週ものすごく楽しみで、僕自身も感動しながら原稿を読ませてもらっています。俳優をやっていく中でも、“あの時の社長のキャラクターが強烈だったから役をやるときにちょっといただこう”ということもあります(笑)」と、俳優業に活かしているという。

また、印象に残った回を聞かれると、江口は「やはり福島ですね。避難している方や福島の高校生にインタビューしに行ったことなどは忘れられません。当事者の気持ちには絶対になることはできませんが、この番組を通して数々の痛みを感じることができました」と振り返り、杉本は「在宅医療の回。母を随分前に病気で亡くしているんですけど、その母のことが頭にあり自分自身と重ね合わせました。VTRにお孫さんが出てくるので、これからの自分自身のこと、自分の子どものこと、子どもが結婚してその孫のこと……三世代を想像しました」と語った。

最後に、江口は「新入社員のような、まっさらでこれから社会に出ていく人たちにどういうメッセージを伝えられるのか、意識したいですね。働くことの爽快さとか自分が一生懸命になれるものを見つけてほしいです。コミュニケーションがとりにくくなっていると言われていますけど、そういう部分が一番大事なんじゃないかと思います。自信がある人は明るい! 責任感と自信と明るさを心掛けたいなと思っています」と今後の抱負を述べ、杉本は「さらに滑舌に磨きをかけて(笑) ガイアのスタッフの方の情熱をナレーションという形に変えてさらに熱いものをお届けできたらと思っています。僕は100歳まで生きるつもりなので、今52歳、あと48年は最低やらせていただきたいな(笑)」と意気込んでいた。

さらに番組では、15周年を記念したシリーズ企画を実施。「ニッポン転換のとき」と題されたこの企画では、これまで長時間労働が当たり前だった日本企業が残業を減らそうとしている、日本経済を牽引してきた大企業が外資に買収されるなど、常識や考え方が急激に変わりつつあるニッポンがこれからどこへ向かおうとしているのか、新たな時代の挑戦者たちを追う。

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