石破茂、北朝鮮問題に自論を展開「もしも総理だったら…」

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5月16日の『わざわざ言うテレビ』(テレビ大阪、毎週火曜24:12~)にて、MCの村本大輔(ウーマンラッシュアワー)が、石破茂衆議院議員に会いに行く特別企画が放送された。

待ち合わせ場所は、石破の出身校・慶應大学にほど近い居酒屋。地下へ続く階段を降りて店に入ると、大好きな酒を飲んでいる石破の姿が。乾杯後、村本がさっそく「学生の頃からこういうところ(居酒屋)に来て、政治とか日本の話を(していた)?」と聞くと、石破は「いや、まったく! 私が24歳の時に父親が死んだ際、田中角栄先生(元総理)に“日本で起こることはこの目白で決めるんだ。何が銀行員だ! 何が自分の幸せだ! 自分さえ良ければそれで良いのか!”と言われた(ことがきっかけ)」と返答。当時全国最年少の28歳で国会議員に初当選した石破は、以来10期にわたり議員を続けている。

そんな石破に、どうしても聞きたかったことがあってこの場を設けた村本。最近世界を騒がせている北朝鮮の例を挙げ、ズバリ「日本は核を持つべきだと思いますか?」と質問すると、石破は「核を持つということは、憲法上は禁じられていない。“やってみろよ、倍返しだぞ”というのも、相手を思い止ますためにすごく有効ですよね。核を持つということは、その理論で言うと正しい。だけど、広島・長崎に原爆が落ちて、あれだけ何の罪もない人が大勢死んでいった(という過去がある)日本が核を持つということになれば、世界中どこが持ってもいいことになる。唯一の被爆国の日本が持ったら、何の歯止めもきかなくなる」と語った。

さらに、今後北朝鮮などの国に負けないための軍力を持つために「徴兵制が導入される可能性は?」という問いには、石破は「ありえません!」とバッサリ。「昔と違って今は陸上、海上、航空自衛隊もものすごく高度なコンピューターを使って動かしている。徴兵制というのは、一般の方々を一定の期間、軍務についてもらうということだから、それを教育するのはものすごく大変」と説明した。

そして、「石破さんが“総理”だったら、北朝鮮問題にどう取り組む?」という質問には、「北朝鮮の貿易は9割が中国だから、北朝鮮の経済のすべてを握っているのは中国。北朝鮮に暴発されて、一番困るのも中国。同盟国で条約があるから、北朝鮮に何かやられると、中国も付き合わざるを得ない。中国は北朝鮮のことが決して好きじゃないけど、戦争されちゃたまらんから“このままでいてね”って支えてきた。でもアメリカは、“中国が甘やかしたら北朝鮮がこうなってしまったじゃないか、この始末は中国がつけろ。やらないならアメリカがやる”とドナルド・トランプ大統領は言っている。日本としては、安倍(晋三)さんとトランプさんは仲が良いらしいけど、アメリカと本当の仲良しになるのであれば、この北朝鮮問題のカギを中国が握っている以上、その中国に日本の立場をきちんと理解させ、さらに中国と色んなことが話し合える関係にすることが大事じゃないか」と自論を述べていた。

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