サポーターとマスコミもレベルアップが必要?○○が難しい日本の風潮

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9日に放送された、勝村政信と皆藤愛子がMCを務めるテレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週日曜11:00~)に都並敏史、福田正博、北澤豪、秋田豊、藤田俊哉、三浦淳寛といった元日本代表のレジェンドたちが番組アナリストとして出演。「サポーターやマスコミのレベルアップ」について議論を繰り広げた。

今回福田は、以前から「アイツは守備をしないでゴールを取るだけだから」と評価する風潮があることに疑問を持っていたと明かす。「点を取れて、守備もできる選手が一番」と守備の必要性も認めた上で「日本の中からストライカーを生み出したいならば、日本全体が点を取る選手をもっと評価しなくてはいけない。前でディフェンスを頑張る選手を評価するなら、そういう選手になっていく」と力説。すると都並は、それは指導者にも通じる問題だと語った。

すると藤田は、かつてジュビロ磐田を率いたルイス・フェリペ・スコラーリ監督が「点を取る選手が後ろまで下がってきて余計なことをするな。前にいるお前が点を取らなくてどうする」と言っていたのが印象的だったと語り、ゴールゲッターの評価基準を刷新する必要性を説いた。

一方、北澤は「サッカーにおいて監督に“お前は点だけ取っていれば良い”と言われるのと、マスコミに“守備しない”と言われるのは当然のセットなのでは?」と疑問を呈し、都並も「マスコミのレベルアップというのは、本来叩かれるべきゲーム内容にもかかわらず、優しく言われていることなのでは?」と視点を変え、批判をすることが難しい日本の環境について語り始める。

都並は「メディアが批判記事を書いても売れないし、テレビで批判的な解説ばかりしているとお客さんは離れてしまう。それでは厳しい。居酒屋解説みたいなことを敢えてしている人もいて努力しており、急に変えるのは難しい」と問題点を指摘。

視聴者から寄せられた「日本はもっと批判文化があっても良いのでは?」というコメントが紹介されると、勝村は「批判ではなく、ちゃんと批評できることが大切。チームが負けたときも好きになる。何故負けたんだって考えてみんなが話をすれば良い。負けも歴史として受け止める。それがサポーターや僕らに大切なこと」と語った。

この模様は、BSジャパンで16日26時10分から再放送。次回は、岩政大樹がゲスト出演し「1つに固執しない選択と生き様」をテーマにトークを展開する。

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