「ニンジャ」と呼ばれる集団がモロッコへ

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2月14日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系列、毎週火曜22:00~)は、「暮らしに潜む“危機”を救う!」と題し、道路や橋に潜む崩落の危険性をいち早く探し出す“職人集団”などを取材する。

京都に本社を置く「特殊高所技術」は、高い橋梁やダム、風力発電施設といった、高所作業車が入れない、足場が組めないなど、従来は近づくことが難しい場所にロープを駆使して近づき、点検や保守を行う会社だ。「ニンジャテック」と呼ばれる彼らの技術は、大掛かりな足場などが必要なく時間も短くすむため、コストも安いのが特徴。しかし、「慢性的な人手不足」という大きな課題を抱えていた。

2012年の中央道笹子トンネルの崩落事故を受け、国土交通省は全ての橋やトンネルに対して5年に一度の近接点検(構造物に近寄っての点検)を義務化。そのため、各地の高速道路会社はもちろん、全国の自治体から点検の依頼が殺到していた。ただ、技術者の育成には最低約1年かかり、労働力不足の日本においては、深刻な問題だ。

そんな中、特殊高所技術に“ある依頼”が舞い込む。舞台はアフリカ・モロッコ。ヨーロッパや中国の力を借りて高速道路を次々に建設したが、その保守・点検のノウハウがないため、特殊高所技術に教わりたいという。海外での技術移転は簡単ではないが、ニンジャテックではこの依頼を受ける。そこには重要な、“ある狙い”があった。

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