“究極の味”は家電で作ることができるのか

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1月31日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系列、毎週火曜22:00~)は、「家電で“究極の味”を作る!~新たな炊飯器・コーヒーメーカー~」と題して、バルミューダ、蔦屋家電、良品計画、ツインバード、日研シェルモード、ミカフェートの活動を追う。

家電メーカーがしのぎを削る「炊飯器」。新興メーカーのバルミューダは、他社と全く違うアプローチで開発に挑んだ。バルミューダと言えば、社長の寺尾玄氏の「常識を信じない」という信念のもと、これまで扇風機を始め、革新的な家電を世に送り出してきた。最近では、価格が2万円を超えながらも大ヒットした、水蒸気を発生させることでパンをモチモチに焼き上げる「オーブントースター」を開発し、このジャンルに新たな価値を加えた。続いて発売された「電気ケトル」も人気に。そしてキッチン家電の第3弾が、炊飯器だ。テーマは「美味しいご飯は“ふっくらやわらか”を疑うこと」。現代では、電熱(IH)で炊くというのが一般的だが、バルミューダは“常識を疑って”基礎研究からスタート。開発を担当するのは、家電開発未経験のITプログラマー・唐澤明人氏。たどり着いたのが、「炊く」ではなく「蒸す」という炊飯方法。美味しさの通説とは一線を画す、これまでにない食感・味をどう作り上げるのか。

さらに、インテリア雑貨や衣料品など人気が高い“無印良品”ブランドも取材。家具や内装に加え住宅まで、ジャンルを超えた商品展開をしてきた無印良品だが、最近力を入れ始めているのが「家電」だという。これまでは、白を基調としたシンプルなデザインで、性能も価格も“そこそこ”な製品が中心だったが、家電担当の池内端氏は、そんな現状を変えたいと考えていた。そんな池内氏の頭に真っ先に浮かんだのが、「コーヒーメーカー」。作るなら高級喫茶のマスターが淹れる味を再現すると意気込み、そのためにはプロ仕様に迫る豆の挽き方、湯の温度、湯の注ぎ方、という3つの課題をクリアしなければならないと考えた。その中でカギとなったのが、コーヒー豆を挽くカッター。新潟の鋳造メーカーに製造を依頼したものの、そのメーカーにとっても初めての挑戦。微妙な形状や研磨がなかなかうまくいかない。果たして“究極のバリスタの味”を家電でつくり上げることができるのか。

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