東山紀之、松本清張“幻の作品”で主演「恋の行方を見守って」

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俳優の東山紀之が、テレビ東京系列にて2017年に放送されるドラマ特別企画 松本清張『花実のない森』で主演を務めることがわかった。

本作は、松本清張によるサスペンスミステリー「花実のない森」(光文社文庫)が原作。数ある清張作品の中で未だテレビドラマ化されたことのない、幻の名作だ。東山演じる梅木隆介は、仕事もルックスも完璧なIT会社のクリエイティブプランナー。ドライブ帰りに謎の美女・江藤みゆきと出会い、その妖艶な魅力の虜に。そんな中、みゆきに近づいた男が次々と謎の死を遂げていく……。みゆきは本当に殺人者なのかを突き止めるため、執拗な独自調査に乗り出す梅木。彼が最後に辿り着いた真実とは……?

出演が決まり、東山は「僕は清張先生の作品に出演するのは3本目です。この年代になって、より深みをもって清張先生の作品に関われると思うので、ぴったりの作品に巡り合えたなと思います。清張先生の作品は男女の関係など、精神的なものが必要なので、そういう点を意識して演じたいと思います」と意気込み、「若尾文子さんが主演した映画の『花実のない森』(1965年)は近親相姦が描かれていたりするんですけど、今回ドラマ版は男女の愛が強い。『ロミオとジュリエット』に関係性が非常に似ている作品だなと思います。2人の愛の深さをきちっと描けたら面白いです」と語った。

演じる梅木という役柄については、「梅木とみゆきはいい歳なんだけど“初恋”だと思う。2人は初めてちゃんと恋をしたんじゃないかなと。あと梅木はトラウマが強い男だと思います」と説明。“1人の女性に惚れ込み、執拗に真実を追い求める”という点に関しては、「恋の情動じゃないけど、恋愛をするというのはそういうことだと思います。ブレーキが利かなくなるのはやっぱり恋愛。素直に演じるとそうなるんじゃないでしょうか。あと、自分のイメージは気にせず、役に向き合うということが大事だと考えています」と考えを述べた。

そして最後に、「1人の男の恋の行方を見守ってほしい。こういう人間の生き様というのを感じていただければ、清張先生の世界観をより楽しんでもらえると思います。不変不滅な作品だと思うので、ぜひ見ていただきたいなと思います」と見どころをアピールしていた。

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