三池崇史、女児向け特撮シリーズの総監督に「色んな意味で可能性を感じてもらえれば」

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映画監督の三池崇史が総監督を務める、女児向け特撮テレビシリーズ『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』(テレビ東京系列、4月スタート)の製作記者発表会が、17日にベルサール秋葉原にて開催された。

本作は、“アイドル×戦士”をテーマとし、「アイドルが得意なダンスや歌の力で悪を倒し、世界の平和を守るライブ型NEW特撮ヒロインストーリー」を、最新のVFXをふんだんに駆使して描いた“今までにない女児向け特撮テレビドラマシリーズ”。魔王に支配されてしまった「音楽の国」では、宝物の“サウンドジュエル”が魔王に奪われ、拾った人々を悪に染める“ネガティブジュエル”に変えられてしまう。そこで、音楽の国の妖精リズムズたちが、「音楽の国」を救うため、3人組のアイドルユニット・ミラクルミラクルと組んで、アイドル戦士「ミラクルちゅーんず!」を結成。音楽の力で、悪に染められた“ネガティブジュエル”を清め、元の“サウンドジュエル”に戻していく。

これまでホラーやバイオレンスから、コメディ、時代劇などあらゆるジャンルを撮ってきた三池監督。今回、女児向けの特撮を撮ることについて「(スタートする)4月になれば結果が出てくると思うのですが……手応えはすごく感じている」と自信を見せ、「今まで撮ってきたどの作品とも違う現場の雰囲気だし、編集していても“作ったことないな”と。それが子どもたちにとっても大人にとっても新しいもの、楽しいもの(になればいい)。無理して新しいものを追い求めているわけではない。色んな意味で可能性を感じてもらえれば」と、視聴者に呼びかけた。

また、“ミラクルちゅーんず!”については「最初から特別ではなくて、これからスペシャルになっていく子どもたちなので、この企画がなかったら普通の小学生だった子たちを集めてオーディションから始めた。すごくキラキラしているんだけど、大人が作り上げた“作られたアイドル”じゃなくて、生まれていくところも一緒に楽しんでいただけたら。子どもたちには、本当に自分のお姉さんとか、近所のお姉さんが頑張っているという、境界線がない作品になればと思っています」とコメント。

さらに「子どもを元気にしようと思った」と制作の意図を語り始めるも、「だけど、(ミラクルちゅーんず!の)3人にすごく元気にしてもらった。そのエネルギーを、また(視聴者の)子どもたちに返していく、という作業です」と、逆に子どもたちからパワーをもらっていると告白していた。

この日は三池監督のほか、厳しいオーディションを勝ち抜き「ミラクルちゅーんず!」に選ばれた、内田亜紗香、足立涼夏、小田柚葉も出席。おっちょこちょいだけど、明るく元気な主人公・一之瀬カノンを演じる内田は「演技、歌、ダンスすべてが初めてで、最初は不安と緊張でいっぱいだったのですが、たくさんの人の教えや支えがあって頑張ることができています。色々な出来事を通じて成長していくカノンの姿や、メンバーの絆がだんだん深まっていくところに注目してほしいです」。しっかりもののトップアイドル・神咲マイを演じる足立は「演技やダンスのほか、アクションにも挑戦しています。みんなと協力して頑張っていくので、たくさんの方に見ていただきたいです」。クールな天才ダンサー・橘フウカを演じる小田は「フウカになりきれるよう、日々フウカの気持ちを考えながら演技だけでなく、歌やダンスすべて頑張っていますので、応援よろしくお願いします」と、それぞれしっかりと挨拶した。

テレビ番組に出演すること自体が初めてだという3人。三池監督は「俺にもこういう時があった」と3人を見ながらしみじみ語り、「最初は不安があったのですが、初日から“僕らの知っている子役や女優さんとはまったく違う魅力を持っているな”と思いました。そして、すごく仲が良い。みんなそれぞれ少しずつ個性が違って、それが良かった。本当にミラクルな組み合わせだと思います!」と絶賛した。

3人は三池監督について「最初は怖かった」と口々に語りる中、撮影でのエピソードを聞かれると、足立は「叙々苑のお弁当を食べたことが嬉しかった」。内田は「(ミラクルちゅーんず!が使う)ジュエルセットというのがあって、見ないで穴にはめるという仕草があるのですが、それを一発ではめられたことが嬉しかった」。小田は「誕生日の前日に、監督さんとスタッフさんとメンバーが大きなケーキに12本のロウソクを刺してお祝いしてくれたことが嬉しかった」と楽し気に話し、和気あいあいとした雰囲気をかもし出した。

また3人は、ステージ上で本作のオープニングテーマ「Catch Me!」を披露。初めてとは思えないほどの、大迫力なダンスと歌声を見せつけていた。

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