海老蔵が釜茹処刑⁉連続時代劇『石川五右衛門』スタート

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市川海老蔵が主演を務める「金曜8時のドラマ『石川五右衛門』」(テレビ東京系列)が、10月14日からスタートする。

2009年に海老蔵主演で上演された歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加えて映像化する本作は、歌舞伎と同様、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』の原作者・樹林伸が原作と脚本を担当。華麗な手口で盗みを働く石川五右衛門(海老蔵)と、時の権力者・豊臣秀吉(國村隼)との対決を主軸に、秀吉の側室・茶々(比嘉愛未)とのロマンスなどが、ケレン味たっぷりに描かれる。

第1話は、五右衛門の処刑が行われるシーンからスタート。処刑場となる京都三条河原には大勢の野次馬が集まり、煮立った巨大な大釜への階段を登る五右衛門の様子を固唾をのんで見守っていた。五右衛門は笑みを浮かべながら辞世の句を述べ、濃霧が辺りを包む中、その身を投げ……。

これより数年前、秀吉は関白となり権力を思いのままにし、家臣たちは富を独占していた。一方、庶民たちの生活は困窮を極め、不満が日増しに高まる中、心の支えとなっていたのが大道芸人・白波夜左衛門一座。その頭・夜左衛門こそ、秀吉が血眼で行方を追う天下の大泥棒・石川五右衛門の世を忍ぶ仮の姿であり、五右衛門もまた、悪事を働く大名や商人の屋敷から金目のものを盗み出し、貧しい人に分け与える庶民のヒーローとなっていた。

そんなある日、「奥山道場」の道場主・奥山公継(益岡徹)の屋敷に身を寄せる夜左衛門、百助(山田純大)、金蔵(前野朋哉)、小雀(高月彩良)の一座の面々は、娘の奈々(AnJu)に叩き起こされ、五右衛門を捕えるために豊臣屋敷に呼ばれたという公継から留守を頼まれる。そこで次の“盗みの舞台”を、贅を尽くした豊臣屋敷と決め、いつものように庭に集まった子どもたちに手品を披露していた五右衛門は、ひときわ貧しい身なりのおりつ(田中美里)と五郎市の親子に目が留まる。だが、その矢先におりつが昏倒。貧しくも必死に生きる親子の姿に過去の自分を重ねた五右衛門は、戦に出た夫を捜しに京へ来たというおりつ親子を一座に誘う。自分たちの素性がバレないかと心配する金蔵をよそに、おりつは下働き、五郎市は子役として一座で働くことに。

一方、秀吉の側室である茶々は、ご機嫌取りをする秀吉から十日で総金箔の五重の塔を造ると豪語され呆れ果てる。秀吉の命を受けた前田玄以(榎木孝明)、石田三成(丸山智己)が建設の相談をしているところを、盗賊姿の五右衛門と金蔵が天井裏から伺うも、三成に気配を悟られ取り囲まれてしまい……。

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