深夜の低予算冒険活劇「勇者ヨシヒコ」シリーズ最新作『勇者ヨシヒコと導かれし七人』（テレビ東京系列にて10月7日よりスタート、毎週金曜24:12～）の先行試写会が6日、同局にて行われ、主演の山田孝之をはじめ、木南晴夏、ムロツヨシ、佐藤二朗、宅麻伸、監督の福田雄一が出席。そこで、仏役の佐藤が、同作を「見ていない」と告白し「子どもに見せるには不適切！」と発言。会場が大爆笑に包まれる場面があった。

「ドラマ24」枠にて2011年の7月クール、2012年の10月クールに放送され話題を呼んだ同シリーズ。子どもから大人まで幅広い視聴者に支持され、前作終了から現在までの4年間、公式SNSや公式サイトの掲示板に続編希望の声が寄せられてきた。待望の第3弾では、新たな挑戦と斬新な笑いを加え、さらにパワーアップした内容で放送される。

今回、番組公式ホームページにて行われた「勇者ヨシヒコ検定」で満点を取った一般の方30名と一緒に、キャストの5人も第1話を鑑賞。福田監督は、「お客さんと一緒に見るのは磔（はりつけ）だよ」と言い、試写を拒否したそうで「30分も一緒に見ていたら、胃に穴が開く自信がある。リアクションが怖くて。“ここ笑い薄かったな……”とか」と、作風の豪快さとは裏腹な、意外な一面を見せた。

また、試写を見たことによって、自身が演じているメレブのズラがずれていたことに気付いてしまったムロツヨシ。福田監督は「だいぶズレている時あったよ。第4話くらいでこのくらい（頭のてっぺん近く）まで上がってて、“えー⁉”って思うシーンがあります。楽しみにしてください」と、注目ポイントを語った。

そんな中、『神の舌』（TBS）の撮影で全国の温泉地を巡っていたため、なかなかスケジュールが取れなかったという佐藤の話に。宅麻も同作に出演しており、ある日、福田監督に「明日『神の舌』のロケ行ってくるから、ちょっと（佐藤を）脅かしてくる」と宣言。宅麻に「スケジュール取れなくて、みんな怒ってるよ」と言われた佐藤は、その言葉を真に受けてブルーになってしまったという。

それだけではなく、福田監督も佐藤にイタズラを仕掛け、アシスタントプロデューサーに「佐藤さんのマネージャーに“福田監督が怒ってます”って言ってみ？」とけしかけ、後日、佐藤から留守電に5分ほどの謝罪メッセージが入っていたと暴露。まさかの展開に佐藤は、福田監督に軽い報復のビンタをかまし、じゃれ合っていた。

また、集まったファンから「一番好きなメレブの呪文は？」と聞かれ、宅麻は「シャクレナ（敵を瞬時にシャクレさせる）が好きでした」と明かし、それを受けて木南は「今回、子役の子にもよくシャクレナをかけられました（笑）」と撮影裏話を告白。山田は「第1作が始まる前に、福田さんから“チョイキルト（攻撃力を1.2倍にする呪文）”を言われて、思い入れがあります」と語った。

そして、佐藤にも同様の質問が飛ぶが、なぜか言い淀んでしまい、福田監督から「佐藤さん、この作品見ているんですか？」と聞かれると、佐藤は「ごめんなさい。見ておりません」と白状。「子どもが小さくてですね……。ふざけた登場人物しか出ていないので、見せるには……不適切！」と、監督がいる前にも関わらず、作品を“不適切”と発言。キャストだけでなく、スタッフ、観客一同を爆笑の渦に巻き込んでいた。