広末涼子、伊藤淳史、濱田岳が主演 湊かなえの短編ミステリーをドラマ化

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広末涼子伊藤淳史濱田岳が、テレビ東京系列にて2016年放送予定の「六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス『望郷』」に出演することがわかった。

原作となった同名小説は、瀬戸内海に浮かぶとある島で生まれ育った人々の、切なくも愛おしい人間模様が描かれた連作ミステリー短編集。今回、その中から「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の三編をドラマ化。「みかんの花」は広末、「海の星」は伊藤、「雲の糸」は濱田が主演を務める。

実際に瀬戸内海の島で撮影されたということで、広末は「撮影中は梅雨時期の不安定な天候に悩まされましたが、最終的には因島の燦々とした太陽と強い日差しの洗礼も受け、さまざまな色の海を見せてもらいました」と感想を語り、伊藤は「撮影は大変思い出深いものになりました。生憎の雨でしたが、地元の方々や現場スタッフの皆さんに助けていただき、とても楽しくお芝居をする事ができました」と振り返った。

広末が演じるのは、20 年前に自身と母を島に残して東京に行ってしまった姉をずっと恨み続けている主婦・富田美里。「湊さんの作品らしい世界観を美里という役を演じて感じることができ、とても楽しませていただきました。特に、20 年間にわたる姉の思いを知った美里が初めて姉と向き合うラストシーンは強く残っています」とコメント。「因島の美しい海と強い太陽、登場人物たちの抱えている気持ち……。オムニバス作品だとは思えない重厚な物語を感じていただけるのではないかと思います」と語った。

また、幼い頃に父が失踪し、母子家庭で育った島出身の会社員・浜崎洋平を演じる伊藤は「驚きや感動があるサスペンスドラマになっています。皆さん是非ご覧ください」とアピール。

そして、母が起こした事件のために辛い少年時代を送り、出身地を伏せて活動する人気アーティスト・黒崎ヒロタカを演じる濱田は「湊さんの世界観、そして初めて演じさせていただく役柄、緊張する要素が沢山あった中、監督はじめスタッフの皆様と共に、短い期間ではありましたが、丁寧に、臨ませていただきました。『みかんの花』、『海の星』と合わせて、この『雲の糸』も応援していただけると幸いです」と視聴者にメッセージを送った。

原作者の湊は「因島で生まれ育ち、現在は淡路島に住んでいます。小説家として自分だから書ける物語は何だろう、と悩んだとき、それは“島”ではないかと思いました。瀬戸内海の小さな島で暮らす人たちが抱える問題は、そのまま、世界に目を向けた多くの人たちに通じるものがあるのではないか。そんな思いを込めて書いたのが、『望郷』です。ドラマ化に際し、『みかんの花』の撮影現場(因島)を見学させていただくことになりました。不安とむず痒さが入り混じった複雑な気分です。こんなところか、と役者やスタッフの皆さんは不自由な思いをされていないだろうか、がっかりされていないだろうか。しかし、現場に到着した途端、そんな思いは吹き飛びました。飽きるほど見ていたはずの海を見下ろしながら、誇らしさが込み上げてきました。広末さんをはじめ、役者の皆さんは完全に島の人でした。この言葉はこんな表情から出ていたのか、と短い場面の中にいくつもの発見がありました。視聴者の方々も、ドラマを見ながら、白綱島の一員になっていくのではないかと思います。もがき、苦しみながらも、日々を懸命に生きていく人たちが、最後にそれぞれどのような光を目にするのか。今の私は原作者ではなく、オンエアを一番楽しみにしている人なのだと思います」とコメントを寄せている。

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