宮部みゆき『模倣犯』を初ドラマ化!主演は中谷美紀

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テレビ東京が今年、新本社へ移転することを記念した「六本木3丁目移転プロジェクト」のドラマスペシャルを放送。その第一弾として、主演に中谷美紀を迎え、宮部みゆきの代表作『模倣犯』を初テレビドラマ化することがわかった。

『模倣犯』は、これまでに単行本と文庫本あわせて累計420万部を突破。第52回芸術選奨文部科学大臣賞や、第5回司馬遼太郎賞など六冠を達成している大ベストセラー小説だ。2002 年に公開された映画以来、14 年ぶりに映像化され、テレビドラマとしては初。“劇場型犯罪”を徹底的に描いた現代ミステリーの金字塔とも言われており、未曽有の連続誘拐殺人事件をめぐり、被害者家族、加害者家族、警察 、マスコミ、そして犯人等々、多くの視点から重層的に見つめた、いまなおミステリーファンを魅了し続ける名作となっている。

主演を務める中谷は、今回がテレビ東京初出演。さらに、宮部作品にも初出演ということで、「大変光栄に思っております。十数年前に読んだ作品で、一度映画化されていますが、意外にもテレビドラマ化がまだだったと……スケールの大きな物語なので、映像化は大変だろうなと思っていました。そこでこのお話をいただけたことを大変嬉しく思っています」と喜びを明かした。

中谷が演じるのは、事件を追うルポライター・前畑滋子。連続誘拐殺人事件の第一発見者である塚田真一や、被害者家族の有馬義男と関わり、事件の全貌に迫っていくと同時に、自分にこの事件のルポを書く資格があるのか苦悩するといった役どころ。「前畑滋子という役は、事件が起こったときのテレビの視聴者だったり、新聞や雑誌の読者の方々に一番目線が近い存在なのだと思います。滋子自身も、一流のライターではなくて、半ばアルバイト感覚でライターをしているのですが、一念発起して映画『エリン・ブロコビッチ』のように、いち主婦が何かを覆してみるというところが、視聴者の皆さんも共感しやすいキャラクターではないかと……夫と共に婚家の工場に住んでいますし、思いっきり庶民派です」と説明。

さらに、「この作品のもっとも愛すべきところは、凄惨な事件が繰り広げられるけれど、その一方で、市井のこつこつと生きている人々の日常をものすごくいとおしく描いているところ。そんな日常の尊さをお伝えできたらいいなと思っています。壮大なスケールのミステリーであり、人の心に届く温かい物語でもあるので、スリルも味わっていただけると同時に犯罪に巻き込まれた人々のやりきれない思いに胸を打たれるのではないでしょうか。最後には心にじんわりとあたたかく、切ないものがこみあげてくるような作品になるはずです」と見どころを述べ、「ご覧になる皆さまに、強く訴えかける極上のエンターテインメントになるのではないかと思います。ぜひご期待くださいませ」と視聴者に呼びかけた。

なお、社屋移転という大規模プロジェクトの記念すべき第一弾ということで、今注目の若手からベテランまで豪華なキャストが集結し、“これまでに無いスケール”で放送されるという。期待が膨らむキャスト陣は、今後続々と発表されるとのこと。

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