池上彰が2016年に期待「日本がどこまで指導力を発揮できるか」

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ジャーナリストの池上彰が20日、テレビ東京にて行われた『池上彰の2016年 世界を見に行く~今、知りたい“地球の大問題”~』(1月3日、18:00~20:54)の取材会に出席した。

同番組は、2015年に起こった重大ニュースの中から「イスラム国との戦い~パリ同時多発テロ、そして欧州に押し寄せる“難民”~」と「地球環境問題でカギを握る“森林”」をピックアップ。フランス、ベルギー、ブラジルを取材した池上が、わかりやすく解説する。

パリのテロ現場を取材した池上は、「クリスマスマーケットに初めて行ったのですが、“人がいっぱいじゃないか!”と感心していたら、現地の日本人は“これでも少ない方なんです。いつもは店に近づけなくて、何が売っているかさえわからない”と言っていました。パリの方はいるんですけど、外国人観光客が激減しているんですよ。特に日本人観光客はほとんど見ない。何かあると日本人はすぐに行くのを辞めるんですよね」と現地の様子を語った。

また、「ブラジルはものすごくインフレで、通貨は下落している。リオ五輪開催のために箱物の競技場を作ったのに、今は全然使われていない。こんな所ばっかりにお金を使っていることに国民が怒っている。とても人事とは思えない。しかし、その中で日本人選手の活躍が楽しみです。5月には伊勢志摩サミットが日本で行われるので、そこで世界平和あるいは経済の安定に、日本がどこまで指導力を発揮できるのか」と2016年に期待を込めた。

さらに、「7月には参議院選挙があります。テレビ東京から“7月の日曜は全部スケジュールを開けておいて”と言われました(笑)」と明かし、記者の笑いを誘っていた。

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