俳優・野村宏伸が“借金びんびん物語”を告白

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ドラマ『教師びんびん物語』シリーズで大ブレークした俳優の野村宏伸が、12月10日に放送された『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける(秘)料亭~』(テレビ東京系列、毎週木曜23:58~)に出演。かつて体験した借金地獄の一部始終を告白した。

18歳の時に、角川映画『メイン・テーマ』で芸能界デビューした野村は、その後、ドラマ『教師びんびん物語』の榎本英樹役で人気俳優の仲間入りを果たした。しかし、そんな人気絶頂の中、借金に苦しめられていたという。

幼少時代、化学工場を経営する裕福な家庭で育ち、何不自由ない生活を送っていたという野村。しかし、野村が高校1年生の時に、工場の手形の不渡りが発覚。いきなり莫大な借金を抱えることとなり、一家離散。借金取りから身を隠す生活を送ることとなった。その半年後、埼玉の外れにある家を借りて、家族との生活を再開。その後、タクシー運転手の仕事を見付けてきた父の収入で、練馬の小さなマンションでか細く暮らしていたという。

そんな中、18歳の時に転機がやってくる。妹がたまたま雑誌の中で、映画『メイン・テーマ』のオーディションを発見し、野村を推薦したのだ。そのオーディションに受かると賞金500万円、さらに推薦者も100万円もらえるということで、野村は「とりあえずやってみようかな」という考えで応募。応募総数2万3千人の中から選ばれ、合計600万円を獲得した。

その後、トントン拍子に田原俊彦主演のドラマ『教師びんびん物語』に出演決定。この作品がシリーズ平均視聴率17.7%の大ヒットを収め、野村の芸能人生が絶頂期に。その当時のMAX年収は「年間1億くらい」と明かした野村。28歳の時には、世田谷に110坪ほどのマイホームを2億4千万円で購入したという。

そんな時、またしても野村の人生は坂道を転がり落ち始める。友達に頼まれ、「僕も人がいいから、すぐに返してくれるならって感覚で3千万(を貸した)」と、借金を肩代わり。その後、本当に友達だと思っていた人に、総額7千万円を貸したが、1円も返ってこなかったという。

そして『びんびん』シリーズも終わり、仕事が激減。豪邸を手放すが、2千万円の借金だけが手元に残った野村は生活が苦しくなり、さらに事務所に1千万円を借金。当時は、友達の車屋の手伝いなどをして生計を立てていたという。

当時を振り返り、「なにやってんだ、俺の人生」と嘆いた野村。現在は、2002年に設立した会社で、舞台などをプロデュースしているという。「自分たちのやりたい舞台を作って、流れが変わってきています」と、力強く語っていた。

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