レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」に秘められた謎を解く鍵は「最後の晩餐」

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12月12日(土)放送の『美の巨人たち』(テレビ東京系列、毎週土曜22:00~22:30)は、ルネサンスが生んだ万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチがまだ無名だった20歳の頃に描いたデビュー作『受胎告知』を紹介する。

レオナルドの『受胎告知』といえば、ポプラの板に描かれた油絵で、大天使ガブリエルがやがて聖母になるマリアに、イエスを身ごもったことを告げる有名な場面。そんな二人の間には、遥かなる風景が描かれ、中心には青い山々がそびえ立っている。

『受胎告知』は、多くの巨匠たちによって描かれた宗教画だが、レオナルド版は他と明らかに違っていた。微妙に歪む不思議な構図、不自然に短い壁の側面、長すぎるマリアの右腕だ。それらの謎を解く鍵は、彼が残したスケッチと、後の傑作『最後の晩餐』にあった。この作品の中で、レオナルドは果たしてどんな思いを込めたのか。また、レオナルドが恐るべき描写力を培った、驚きの修行法と妙技なども紹介する。

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