小泉孝太郎「リオ五輪代表選考の緊張感も伝える」『柔道グランドスラム』メインキャスターに意気込み

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リオデジャネイロ五輪代表選考会『柔道グランドスラム東京2015』が、12月4日(金)から3日連続で、テレビ東京系列で放送される。30日、6年連続でメインキャスターを務める小泉孝太郎、ゲスト解説の吉田秀彦、キャスターの秋元玲奈(テレビ東京アナウンサー)が都内で行われた取材会に出席。大会の見どころや注目選手について語った。

『柔道グランドスラム東京2015』では、各階級で4人の日本人選手が出場し、そこに海外の強豪も参加する。国内のライバルに勝ち、さらに海外の選手に対して強さを見せつける絶好の舞台のため、「オリンピックで金メダルを取れる選手」という日本の五輪代表選考基準に合致した大会と言える。

小泉は、「柔道界に流れる空気が去年よりもずっと良くなってきていると感じています。今年の夏の世界選手権でも、各階級の層の厚さを証明してくれました。また、柔道界だけでなく、ラグビーや体操など、日本のスポーツ界全体が未来へ向けて走っている気がします。なので、今年の『柔道グランドスラム』はワクワクした気持ちと、来年のオリンピックに誰が選ばれるのかという緊張感もお伝えできるかと思います」と意気込んだ。

吉田は「ロンドン五輪で日本が惨敗してしまい、これからどうなるのかと思っていたのですが、今年の世界選手権では、男女合わせて金メダルを6個獲得していますし、選手層も厚くなってきています」と見解を示し、「この大会では、一階級に4人の日本人選手が出場できる中で、オリンピックには1人しか出ることができません。この争いが見どころになってくるんじゃないかと思います」とアピールした。

続いて、小泉が「女子57kg級の松本薫さんは去年もお名前を挙げましたが、今年も注目しています。松本選手とは違った意味で思い入れのある選手としては、キャスターを6年やらせていただいて振り返ってみると、ロンドンオリンピックの時に女子48kg級の浅見八瑠奈選手が代表に選ばれなかった悔しさも見ていました。そして、今回、復活をかけて浅見選手がどんな戦いを見せてくれるのか、より一層注目していきたいですね」と、注目選手を明かした。一方の吉田は「いろんな階級にすごい選手がいますけど、やっぱり柔道といえば重量級。日本の重量級が復活しないとダメだと思っているので、2大会連続で銀メダルを獲得している七戸龍選手、その下の世代の原沢久喜選手も今年のパリで優勝しているので注目しています」と語った。

そんな中、秋元は「注目は今年の世界選手権で金メダルを獲得した、男子73kg級の大野将平選手です。強さはもちろんですけど、柔道の美しさが素晴らしい。立ち技から1本を狙っていく、いわゆる日本の“美しい柔道”の印象を受けています。これは、柔道を知っている方にも、知らない方にもぜひ見ていただきたいと思います」と、独自の目線でアピールしていた。

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