テレビ東京系列で9月9日（水）21時より放送される、『池上彰のJAPANプロジェクト第4弾～ギモン解決！憲法って何だろうSP～』の収録が6日に都内スタジオにて行われ、MCを務める池上彰が取材に応じ、番組にかける意気込みなどを語った。

2014年から始まった『池上彰のJAPANプロジェクト』第4弾は、“安保法制”がテーマ。池上は、「今、特に安保関連法案が参議院でいよいよ終盤にさしかかっていると言われています。集団的自衛権の行使をめぐって議論になっているが、多くの視聴者は何が議論になっているかよく分かっていない。そこで、改めて何が論議になっているか、憲法をもとにこれを整理しようじゃないかと考えました」と思いを語った。

また、「安倍晋三首相はいろんなところに配慮して非常に抽象的な国会答弁を繰り返していらっしゃる。こちらがもっとそれをはっきりわかりやすく説明します」とアピールし、「老若男女みんなに見てもらいたい。小学校中学校では社会科で憲法を学ぶんですけど、憲法を全部ちゃんと読んだ人はあまりいない。改めて憲法を読むと新たな発見があると思うので、皆さんにそういう発見を得ていただきたい」と視聴者に向けてメッセージを送った。

そんな中、来年の参院選について意見を求められた池上は、「今とにかく与党や安倍さんはどこかの段階で憲法改正したいと考えている。衆議院では勢力を確保しているが、参議院ではそこまでいっていない。安倍さんとしては、来年夏の参議院選挙で参議院でも憲法改正勢力を3分の2にしていよいよ憲法改正に向け動こうと思っている。憲法改正勢力を獲得することができるのか、あるいはそれを阻止しようとする人たちがどれくらいになるのかが注目されると思います」と語っていた。